王 女

秘 密 ９ ページ47

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みんな、驚いていた

何故私が頭を下げてまで研修生としていてほしいのか。
それは自分にでもわからなかった


力矢「 ...だが 」

『 わかってます
優奈がやったことは最低なことです

でもっ、...優奈が頑張ってここまで来たことを無駄にしたくは無いんです。
無茶言ってることはわかってます

...お願いします。力矢さん 』


そう言って深く深く頭を下げた


壱馬「 ...俺からも、お願いします 」

陣「 ...壱馬 」

壱馬「 田中がやったことは、本当に許されませんし
なんなら俺だって許したくないです

だけど、俺の大切な人が許して3日だけでも研修をさせてあげたい。って気持ちがあるのならば
俺からもお願いです。...お願いします 」

『 壱馬っ、...ありがとう 』


2人で、頭を下げた

そしたら肩にポンッと誰かの手が置かれ
頭をあげたら


陣「 うぅっ、ほんまええ子やなっ 」

『 陣さん... 』


泣いてる陣さんがいた


力矢「 田中さんがやったことは許されることではない
...だけど、Aと壱馬がどうしてもって言うのならば

ここにいるメンバー内だけの秘密にして
田中さんにはあと3日間しっかりやってもらうよ 」

『 ...いいんですか？！ 』

力矢｢ 俺らはいいけど田中さんは？ ｣


力矢さんから、承知を貰い

優奈の方に視線がいく
...泣いてる

優奈は下唇を噛みながら涙を流していた


『 優奈... 』

優奈「 皆さんっ優しすぎますよっっ
こんな最低なことしたのに...っ 」

壱馬「 確かに...田中は悪いことした 」

優奈「 だったら！！ 」

壱馬「 俺だって許した無い
好きな人、大切なメンバー傷つけられてできるのなら一緒に居たくない 」

『 壱馬...？ 』


壱馬は、優奈に1歩近づき

優しく微笑んだ


壱馬「 やけど、研修に来たからには
俺らの1人やねん

1週間でも俺らの仲間になるねん 」

優奈「 っ、...川村くんっ 」

壱馬「 だからあと三日間よろしくやで笑 」


壱馬は、優奈の肩にポンッと手を置き

またニコッと微笑んで
私の方に来た

そしてギュッと私を胸の中に収めて


壱馬「 もう一人で抱え込むな 」

『 壱馬？ 』

壱馬「 ...Aが泣いてる姿なんてもう見たないっ 」

『 ...ごめん 』


首筋に顔を埋めて、私の存在を強く確認するように抱きしめてくる壱馬を
私はここにいるよ。って教えてあげるように
背中を摩った


？「 ...A 」









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