９。(作者をも襲う)眠気‘雅紀’ ページ9
雅紀の家が私の家の斜めだからと言ってその距離を甘く見てはいけない。
何故なら…約10分ほど歩かないと、雅紀の家にたどりつけないのだから。
さっきに比べて雅紀の歩くスピードは遅くなり…今ではカタツムリほどの速度に。
「雅紀ー。」
「・・・。」
シカトですか。
改めて、もう一度。
「ねー、雅紀ー。」
「・・・。」
またシカト？
私は雅紀の前に立ちはだかった。
「うおっ！ど、どうしたの？」
雅紀は我に返ったようにパッと私を見た。
「どうしたのじゃない！シカトするなっ！」
頬を膨らまして雅紀を見る。
「あーごめんごめん。あいつ等から早く離れたくてさ。んで…どうした？」
「ふわあぁ…。眠ぅ。」
ゴシゴシと目をこする。
眠い。めちゃくちゃ眠い。
「じゃ、ほら。」
雅紀はしゃがんで後ろに手を伸ばした。
背中が、“乗れよ”と語っている。
「い、良いよ別に！」
私はそれを全力で否定した。
「早く。じゃないと、俺の背中が寂しそう。」
そういって子犬のような目で見上げてきた。
さすが、アイドル。
自分の見せ方を知ってる。
「大丈夫だから。ほら、歩こ？」
私がそう言って右足を踏み出したとき、凄い睡魔が。
「おっとっと。」
こんなにもヨロヨロと倒れそうになるほど眠くなるなんて。
なんでだろ？昨日寝たの12時なのに。(←早い方)
そう思いながらも、あっちへこっちへフラフラ。
もしかしたら、立ったまんま寝れるかもしれない。
そんなバカみたいなことを考えていた時、突然体がふわっと浮いた。
「ほんと、危なっかしいんだから。こういうのはね、男の俺に任せときゃいいの！」
「だい…じょうぶだから…おろして…」
今私は生まれて初めて、お姫様だっこという物をされた。
でも、何でこんなことするのか…眠すぎて考え…らんな…い…。
私は完全に瞼を閉じて夢の世界へおちていった。
「…おやすみ、A。」
雅紀は、スースーと寝息をたてる私のおでこにチュッとキスをした。
──作者からお詫び
すいません、電車内で９話目書いてたら作者にもすんごい眠気が。
半分眠りながら途中を書いていたので、その時に保存したのを見てしまったかたは、驚いたと思います。
もう訂正致しましたので、ご安心ください。
ラッキー嵐
リーダー・ニノ
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麻里亜 - とてもおもろい!! (2015年1月1日 22時) (
レス) id: 53199f7714 (このIDを非表示/違反報告)
アスピー☆ - すごく面白いので続きいっぱい読みます！☆ (2014年5月27日 18時) (レス) id: bd66c6278b (このIDを非表示/違反報告)
メイド様(プロフ) - アオムシさん» 本当ですね！ご指摘ありがとうございます！家に訂正しときますね(｀･ω･´) (2014年3月18日 16時) (レス) id: f1d8330fdf (このIDを非表示/違反報告)
アオムシ - 21話の16行目って伊江ですか?家ですか?脱字デスカ？ (2014年2月5日 6時) (レス) id: 352e4babb9 (このIDを非表示/違反報告)
メイド様(プロフ) - すずさん» 私も読み返して爆笑してしまいましたw (2013年8月8日 23時) (レス) id: 4b1abb2b4c (このIDを非表示/違反報告)
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