ドＳなあらしとドＭな私、７

１８９。中山くん ページ9

〈輝依side〉

「・・・。」

「・・・。」

「・・・。」

「・・・。」

き、気まずい…。

全くもって気まずい。

勇気を出せ、輝依！

頑張れ、輝依！

よし、せーのっ…

「あのっ！お名前は…？」

隣の席の子は、私を見て５秒くらい経ってから答えた。

「中山…竜音。4組。」

「中山くん、ね♪」

中山くんはコクリと頷いた。

「・・・。」

「・・・。」

会話が続かないぃ〜っ！

窓の外を見て、小さくため息をついた。

……

ジーッと窓の外を眺めて時間をつぶす私。

でも、時間はなかなか過ぎてくれない。

口の中が寂しかった私は、スクールバッグの中から飴が沢山入った袋を取り出した。

「・・・。」

私だけ食べるのもなんだかな、と思った私は中山くんに袋を差し出した。

「飴…いる？」

中山くんは袋の中をジッと見つめた。

「甘いもの嫌い？」

「…まあ。」

「えっ？！ごめんなさ…」

「でも、今は食べたい気分。」

私の言葉を遮った中山くんは袋の中からストロベリーキャンディを一つ取ると、飴の袋を破って口の中にポイッと入れた。

ちょっと顔をしかめる中山くん。

嫌いなら食べなきゃ良いのに。

なんて思ってたら、突然中山くんが口を開いた。

「輝依はさ、櫻井が好きなの？」

「…え？！」

……

〈Aside〉

「旭村動物園、とうちゃーーくっ！」

私は早速カメラを取り出して、“旭村動物園”と書いてある看板を写した。

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ラッキー嵐

リーダー・ニノ

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