ドＳなあらしとドＭな私、７

１８６。緊張の着陸 ページ6

──ポーン

『只今シートベルト着用のサインが…』

今度は着陸かぁ。

自然に体が強ばっていくのが自分でも分かった。

「・・・。」

ドキドキと心臓が音をたてる。

「あれ、緊張でもしてんの〜？」

「だって、着陸の時が事故る可能性高いって、テレビで言ってたんだもん！」

「大丈夫だってば。事故って俺らが死んじゃったらこの小説終わっちまうだろ？だから、そんなこと無い無い。」

香輝が真面目な顔で言った。

「いや、作者ならやりかねないよ？」

私も真面目な顔でそう言うと、突然雅紀が腹を抱えて笑い出した。

「ギャハハハっ！作者ってば、信用ねーな！」

(「…ほっとけ。」)By 作者

そう言って肘置きをバシバシ叩く雅紀。

そんな姿を見て、私は顔面蒼白になった。

「そんなに叩いちゃ駄目だよ、機体が揺れすぎて着陸に失敗しちゃうかもっ！」

「…本気？」

「…本気と書いてマジと読む…？」

私が、めちゃくちゃ真面目な顔でそう言うと、雅紀と香輝は顔を見合わせて…

「「ギャハハハハハハ！！」」

…目に涙を浮かべてまで大笑いする始末。

「大丈ブッ…ククク…。」

「いい加減落ち着いてよ、２人ともぉ。」

「なんで“マジと読む…？”って疑問系だったんだよ、ブハハハハハ…！！」

…２人の大笑いに呆れた私は、ふと窓の外に視線をうつした。

「…あれ？」


そして、気づけばもう着陸していた。

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ラッキー嵐

リーダー・ニノ

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