ドＳなあらしとドＭな私、７

２０８。拝む… ページ29

──ガチャ

左右の安全を確認して、ゆっくりと外の廊下に出る。

「俺らの部屋、右に2つ目だから！！」という祐にぃの言葉を思い出し、私は右に踏み出した。

「あれ…坂下？」

左から呼び止められた私。

冷や汗が止まらない…。

私は恐る恐る左を見た。

「…なんだ、山下君か。」

「なんだとはなんだ。」

同じクラスの眼鏡をかけてる山下君。

…そんなに話したことはないけど。

すると突然、山下君は顔を真っ赤にした。

「え？！どうしたの？」

「そそそそ、その格好…！！」

「ってか先生に見つかるぞ？」

私の後ろから忠告してきた翔。

「じゃあまた明日ね♪」

そうして、私は山下君と別れた。

それからは誰とも会わずに無事に智くん達の部屋に到着して、みんなで中に入った。

──ガチャ

それはドアを閉めた５秒後におこった。

「こら山下、とっくに就寝時間は過ぎてるぞ？！」

そして私達は、ギリギリセーフだったことをさとる。

「ガミガミガミ…」

山下君…ご愁傷様です。

チーン。

「…おい、なんでAは手を合わせてドアに向かって拝んでるんだ？」

「我が妹を、温かい目で見守ってあげて、松潤。」

……

「そーだ！ここに来た記念に、記念撮影しようか♪」

そんな突拍子もないことを突然言った智くん。

この一言のせいで、この後大変なことになることを、私はまだ知らない。

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ラッキー嵐

リーダー・ニノ

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