ドＳなあらしとドＭな私、７

２０２。忘れてる ページ23

〈香輝side〉

──ピンポーン

それからしばらくして、この部屋のチャイムが鳴った。

「はーい。」

そう返事をしてドアを開けると、そこには松潤が。

右手になにやら袋を持っている。

「おかえりー。スピード対決どうだった？」

「とりあえず勝った。これ、優勝商品。」

そう言いながら俺に袋を差し出してきた。

中を覗いてみると、菓子が沢山。

「この菓子は誰の？」

「１ラウンドで敗退した奴らの。って、なんでAがここで寝てるんだよ！！」

正確には、寝てるんじゃなくて気絶してるんだけどね。

「眠かったんだろ。」

「まさか…香輝…」

松潤が俺を疑うような目で見てきた。

俺がAを襲ったんだと思ってるんだろう。

…まあ、そんなとこだけど。

「なーに考えちゃってんの？うわー、やらしー。」

すると、俺らの喋り声で目が覚めたのか、Aがうっすら目を開けた。

「あれ…香輝達、なんでここに…？」

目を擦りながら起き上がるA。

こりゃ完全に寝ぼけてるな。

「ここは俺らの部屋だし。」

松潤が袋の中からアメを１つ取り出して、Aに向かって投げ渡した。

「え、ごめんなさい！レモンキャンディだ！ありがとう♪じゃあ私は自分の部屋に戻るねー！」

「んー。またなー！」

松潤がAに手を振った。

まさか、俺がAにキスしたこと…忘れてる？

──ガチャン

俺が唖然とAを見つめる中、ドアが虚しく閉まった。

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ラッキー嵐

リーダー・ニノ

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