ドＳなあらしとドＭな私、７

２０１。気絶 ページ22

「しばらく俺の部屋にいろよ。」

といって香輝はポケットから鍵を出して鍵を鍵穴に差し込んだ。

「香輝と同室の人って誰？」

「松潤。あいつ、スピード対決で決勝戦まで行ったから今はいねーけどな。」

──ガチャ

部屋に入って電気をつけた。

…意外と整理整頓されてるのね。

そんなこと考えていたから、香輝がドアの鍵を閉めたことに気がつかなかった。

「香輝のベッドどっち？」

「右。」

っつことで、右のベッドにダイブっっ！

──ポスン

「ふっかふかー。」

「・・・。」

香輝は無表情で私の方に歩いてきた。

「…香輝？」

「…全く。Aはさ…」

──ギシッ

「…隙が多すぎるんだよ。」

香輝が私の上に跨がってきた。

さっきよりも声が低い香輝。

なんか、“友達”っていうより…“男”って感じがする。

「…こう…き？」

「なに他人にキスされそうになってんだよ。」

「そういえばまだ…助けてもらったお礼言ってなかったよね…ありが…」

しどろもどろになっていた私の言葉の続きが、香輝の唇に吸い込まれた。

私の“考える機能”が停止している間に、舌が入ってきて、私の舌を無理矢理引っ張り出した。

「お…うい、あいお…(こ…うき、何を…)」

「お礼は言葉じゃなくて、キスがいい。」

なんか格言っぽい…ってちゃうわ、そんなこと言ってる場合ちゃうねん…ちゃう…ねん…

と、ここで私の記憶が途切れた。

「…プッ、なに俺のキスで気絶してんだよ。そんなに激しくしちまったかなぁ？」

そうなんです。

私、気絶しちゃったんです。

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ラッキー嵐

リーダー・ニノ

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