ドＳなあらしとドＭな私、７

２００！回想 ページ20

抵抗しようとしたけど、私の両手首がニノの右手で軽々と頭上で束ねられてしまった。

…ピンチっ！！

「はいストーップ。」

救世主様来たああぁぁぁぁ！！

ベストタイミング、ナイスタイミング、グッドタイミング！！

「なんで止めた…んですか、香輝。」

そう、救世主様の名は、鮫島香輝。

ってか、ニノ…無理矢理敬語にしたよね、今。

「A、二宮はさ、Aが負けたらどうなるって言った？」

よし、１９８話の〈回想中〉を回想してみよう。

〈回想中〉

「俺が勝ったら、俺の言うこと１つ聞けよ？」

……

「１つ、だよな？」

「うん、そうだよ？」

「だから今、Aが俺の言うことを聞こうとしてたんじゃねーか。香輝、凄く邪魔です、出て行ってください。」

ニノが手でシッシッと香輝を追い払う素振りをした。

「じゃあもう１つだけ言わせろ。Aが１９９話でニノと部屋から出て行く前、二宮になんて言われた？」

〈回想中〉

「さ、行きましょうA。言うこと…聞いてくれますよね？」

……

「あーーーっ！もうその時ニノの言うこと１つ聞いてた！」

その声に驚いたのか、ニノの手の力が弱まった。

その瞬間、私は壁とニノの間からするっと抜け出す。

「だろ？」

「…チッ。」

「っつことで、さいならー。」

香輝は私の腕を引っ張って非常階段から出た。

悔しそうに俯くニノを置いて。

作者からのお礼＆アンケート→←１９９。非常階段

ラッキー嵐

リーダー・ニノ

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