ドＳなあらしとドＭな私、７

１９６。用意周到 ページ16

「トランプ大会、始めまーすっ！」

「「うおおぉっ！！」」

「「イエーイッ！！」」

雅紀の一言で、私とちょっと機嫌が悪いニノの部屋に集まった人達が大声を上げた。

…何人集まったかな、全員合わせて。

パッと見、30人ほど…？

女子と男子の五分五分ってところ。

それにしても、こんな人数よく部屋の中に入ったなぁ。

「トランプって言ってもいろいろあるよな。」

祐にぃが携帯をイジりながら言った。

え゛、携帯？！？！

「祐にぃ、何やってんの！」

「「まあまあAちゃん、落ち着いて。」」

いやに馴れ馴れしい男子達。

「ここはやっぱ…」

やっぱり恒例のババ抜きとか？

それとも、大富豪とか？

部屋の中にいる人達全員が期待のまなざしで雅紀を見た。

「…スピードっしょ！」

「「・・・。」」

一瞬の沈黙。

「「はあ？」」

そして、有り得ないと言いたげな声が部屋に響いた。

雅紀のファンと思われる女子も、引きつり笑いをしていた。

「あいバカさん、なんでスピードなんですか？」

「良いの良いの〜♪」

「「なんもよくねーよっ！！！」」

「はいはい、トーナメント形式ってことだろ？」

…なに納得してんの、香輝。

「あー…トーナメント形式…。良いんじゃね、新発想で。」

１人の男子がそう言うと、他の人達も戸惑いながら納得した。

「私、誰がペアを組むか決めましたわっ！」

そう言って、部屋にいる全員分の名前をトーナメント形式で書き入れた紙をデーンっと空中に突き出したのは…


…用意周到の髪クル。

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ラッキー嵐

リーダー・ニノ

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