ドＳなあらしとドＭな私、７

１９５。ガッツポーズ ページ15

「──…なので、廊下は静かに歩きましょう。それでは、いただきます。」

「「いただきま〜す！」」

先生の長ーーーーい話が終わって、やっと私達はごはんに手を伸ばした。

一つの丸いテーブルを９人で囲んで座って、目の前には美味しそうな料理が沢山…！

「そういえば、ごはん食べ終わってから就寝までかなり時間あるよね。」

私は、取り皿にいろいろ料理を入れながら言った。

「そうそう、確か3時間くらい。」

香輝がオレンジジュースを片手に言った。

「俺、トランプ持ってきたよ？」

雅紀が先生にバレないように小さな声で言う。

「でもさ、お風呂にも入らなきゃいけないよね。」

──ザッ

輝依がそう言ったときの男子が輝依を見る反応が素早い。

男子って…まわりのテーブルの男子ももちろん含めるんだけど。

それから、その男子たちが輝依と何故か私の方を見てニヤニヤ…。

・・・。

何を想像してるんだ、君たちは。

「Aが先にお風呂入って良いですからね。」

お風呂は、１部屋１つづ付いている。

…もちろん、鍵も完備してあるよ、うん。

「あ、うん、ありがとうニノ。」

じゃあ、シャワーだけじゃなくて湯船にお湯も張っちゃおうかなー、なんて考えていると、松潤が突然目を輝かせて言った。

「Aとニノの部屋に行ってトランプしようぜ！」

…下心、無しだよね？

「なあなあ、俺らも仲間に入れてくれよ！」

隣のテーブルから男子が話に入ってきた。

「そんなのダメに決まって…」

「もっちろん良いよ！トランプは大勢の方が楽しいし！」

智くんの反論を遮って何故雅紀はオーケーしてしまったのだろうか…と、6人の男子がため息をついた。

私と輝依にとっては良かったけど。

だって…変な心配しなくて良いじゃん。

その後、あんな事が起こるなんて予想もしてない私は、心の中でガッツポーズをした。

１９６。用意周到→←１９４。同室

ラッキー嵐

リーダー・ニノ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す