ドＳなあらしとドＭな私、７

１９１。出現 ページ11

バスに戻るとき、二号車のバスから突然髪クルが出てきた。

──シュタタタタ

目にもとまらぬ早さで嵐の前に行くと、シクシクと泣き真似をして見せた。

「嵐様ぁ、私、嵐様と一緒のバスになれなかったなんて、悲しすぎて耐えられないですっ！」

旅行委員が、班ごとに勝手にいろんな号車に振り分けたらしいもんね。

…旅行委員、ナイス！

「ごめん上来さん、そろそろバスが発車しちゃうから、行くね？」

「はいっ！また会いに来ますねっ♪」

「「ははははは…。」」

苦笑いの嵐達。

目が、こなくて良いから〜！と語っている。

そういえば、松潤がいない。

…どこ行ったんだろう？

私達は、４号車のバスに乗り込んで、私は定位置となりつつある自分の席へ向かった。

「あ、松潤！」

松潤はちゃっかりと私の隣の席に座って、脚を組んで私達を待っていた。

私とみんなはそんな松潤を見て唖然。

でもとりあえず私は松潤の隣に座った。

「次はホテルへレッツゴーだよね♪」

「そうだよ。」

「お土産屋さんがあるらしいぜ？一緒行こ。」

「うんっ！」

何故か分からないけど、物凄く上機嫌な松潤だった。

…そんなに動物園が楽しかったのかな？

「お土産、何買ったの？」

「キーホルダーを４個と…ペン類。スタッフさん達にもあげるからさ。」

そう答える松潤は、やっぱり笑顔で。

…動物園が好きだなんて、意外とおこちゃま？

「松潤、何でそんなに嬉しそうなの？」

とりあえず聞いてみることに。

「Aの隣だから♪」

・・・。

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ラッキー嵐

リーダー・ニノ

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