ドＳなあらしとドＭな私２－３ (ページ23)

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八十、つくづくS＆M ページ23

……

〈Aside〉

『ＲＲＲＲＲ・・・』

「終了10分前となりましたが…──」

「あ、はい、わかりましたー！」

あれから４時間半、歌いまくった私達。

なんかもう、幸せです。

「もう終わりかー…。」

「最後は何歌う？」

「これなんか良いんじゃねぇの？」

そう言ってタッチパネルを見せてきた。

「あ！私それ大好き！」

今日は嵐オンパレードだなぁ…♪

「俺も好きだよ…Aのことが。」

・・・？

最後松潤が呟いた言葉は、私の耳には届かなかった。

……

「あー歌った歌ったぁ！」

松潤がお金は払ってくれるとかなんとかで、私の所持金は守られた。

いやぁ、良かった良かった。

「また来たいな。」

「来たい来たい！」

「２人で来ような。」

「絶対絶対来よう来よう！」

何故か松潤がにこにこと黒い笑顔で笑っていたので、私は謝ざるを得なかった。

「スイマセンフザケマシタ。」

……

「夕食はどうする？」

「なんでも良いよ？」

「じゃあ、お惣菜でも買って帰るか。」

「うん！」

私達は手をつないでスーパーに入った。

え、なんで？

……

「お風呂はどうする？」

「どうしようか？」

今までのノリでそう言ってみる。

「じゃあ一緒に入ろうか。」

「良い……………わけあるかぁぁぁっ！！！」

危ない危ない。

良いよって言いそうになったわ。

「…チッ」

「・・・、何か文句でも？」

……

「どうやって寝ようか？」

「どうしよっか？」

ここまでは崩さない。

「普通に寝る？」

「うん、そうしよう。」

ん？普通って？

「じゃあ…はい。」

そう言って私を押し倒そうとしてきたので、体を回転させてなんとか避けた。

「あっぶねーあっぶねー！松潤ったら、何やろうとしてるのよ！これだから男の子は…」

「…じゃあ、おやすみ。」

ふてくされた松潤は、私にガッチリ抱きついて目を閉じた。

あ、暑い…！

しかし、松潤がつくづくSだということを思い知らされた１日だったなぁ。

まあ、それはそれでよかったけど。