ドＳなあらしとドＭな私２－３ (ページ14)

今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:19,104 hit

七十一、目の前にページ14

……

〈Aside〉

「んぅ…。」

目が覚めた。

今日も体が動かなくて、首を動かして時計を見ると、もう10時。

「え、うそ、10時？！」

「おはよう。よく寝れた？」

「あ、おはよう。昨日は本当に疲れた…って、え？

…なんで翔がいるの。」

雅紀だと思ってたら、目の前に翔のドアップ。

流石にびっくりだわ。

「今日は俺の日だから。全然Aが起きないおかげで寝顔見放題だったよ。」

キラッキラの笑顔で言うな、笑顔で。

恥ずかしすぎて、赤くなった顔を隠すために布団にもぐった。

「今日どこか行きたいところある？」

「行きたいところ…ねぇ？」

結構昨日動いたから、今日はそれなりに近くで遊びたい。

「どうせなら、映画とか見に行く？」

私の考えを察してくれたらしい。

「良いねぇ！ついでにショッピングとかしたい！」

「ん、じゃあそうしようか。」

……

「はい、準備完了！」

今日は可愛い系の短パンと、ポンチョみたいな服。

…服の名前とか、よくわからないです。

髪型はツインテールにした。

子どもっぽく見えちゃうかもだけどさ！暑いんだから良いじゃん！

「わぁ…可愛い。ってか、Aは何を着ても可愛いよね。元が可愛いからだと思うけど。それでも今日は一段と可愛…」

「はいはいわかったわかった。私が可愛いのは前から知ってるから。」

…全国の可愛いみなさん、嘘ついてごめんなさい。

私が可愛いなんて本当に嘘ですから。

嘘のナルシ発言してごめんなさい。

「やっと自覚してくれたんだ。良かった♪」

靴を履きながらそう言う翔。

「・・・。自覚してないよ！！！！嘘だから！！！！地味に言ってみたくなっちゃっただけだから！！！！嘘ついてごめんね！！！！なんかいろいろとごめんね！！！！」

あーびっくりした。

本気にされてマジびっくりした。