ドＳなあらしとドＭな私 ２−４

九十二、予定 ページ5

……

「「湖だぁぁぁっ！！！」」

そうみんなと叫んでサンダルを脱ぎ散らかしながら湖へ飛び込む。

「つーめたーい！！ケホケホッ。」

頭から水を被って、勢い余ってせき込んでしまった。

「おいおい大丈夫かよー？」

「翔くんよ！心配ご無用さっ！ふはははは！！」

さて、私がテンションおかしくなった経緯を説明するとしよう。

……

あのお祭りから一週間ほど経ったある日のこと。

『ＲＲＲＲＲ・・・』

“午前中は宿題！！”なんてでかでかと書いた紙を壁に貼っている私の部屋で、携帯の着信音が鳴り響いた。

しばらく経ってもその着信音は鳴り続け。

『・・・ＲＲＲ。』

やがて、着信音は自ら鳴り止んだ。

「──…キャハハハハッ！」

１階から私の笑い声とテレビの音が聞こえてくる中、携帯のランプは静かに点滅を続けていた。

……

「あれ、誰だろ？」

２時を過ぎて、やっと勉強をする気になった私。

自分の部屋に入って、充電器に乗っかっている自分の携帯のランプが光っているのにやっと気が付いた。

「雅紀…か。」

そう呟いて発信ボタンを押した。

「もしも…」

「A！明後日暇？」

「うわぁ…突然ねぇ…。」

そう言いながらカレンダーを確認。

「どうどう？」

どうと言われても、特に夏休みというものに予定は入っていない。

一部の人は塾の夏期講習とやらに行くらしいが、特にそんなのに行こうという気など起こらない。

入っているとすればあれだ、美容院と歯医者さんの定期検診。

「あ！ちょうど開いてる！」

それでも、夏休み中これといった予定はない…なんて言いたくないからそんなことを言ってみた。

「良かったー！あのさ、明後日さ…」

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ラッキー嵐

リーダー・ニノ

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