九十一、そして ページ4
「おっしゃ!次は俺らや!」
「まあ、せいぜい頑張ってくださいね。」
ニノが鼻でフッと笑いながら場所を変わった。
「な…!俺らも随分と見くびられたもんやな!まあ、よぅく俺らの神業を見とけや!驚きすぎて目から火を出さんといてや!」
…なんか、最後のことわざっぽいのはいろいろ混ざってるような気がするが、スルーしておこう。
「「・・・。」」
すると、みんなも私と同じことを思ったようで。
一瞬の沈黙。
「ツッコメや!!!!!!!」
なんか怒られてしまった。
「ほな、行くで!」
関ジャニ∞さんのみんなが右手を高々と上げてから金魚をすくい出し始めた。
「「・・・。」」
みんな集中しているようで、誰もが喋ろうとしない。
確かにみんな金魚すくい上手で、私はその手つきに見入っていた。
…と。
ぐいっと誰かに腕を引っ張られた私は、驚いて声をあげようとしたところ、口を塞がれてしまい、そのまま人混みの中に連れて行かれた。
「「んーっ!んんーーーっ!」」
苦しい…!!
地味に鼻まで塞いでますよ、ちょっと!
口を塞いでいる手をバシバシと叩くと、やっと手を離してもらえた。
「あ、わりぃ。」
「ちょ、危うく窒息するところだったわ…!」
そう言って窒息未遂を起こした犯人…もとい雅紀を睨んだ。
落ち着いたところで辺りを見回すと、結構金魚すくい屋から離れていることに気が付いた。
「流石に花火は俺らだけで見たかったからなぁ。」
翔の言ったことに成る程、と手を叩いた。
「あ!かき氷食べたい!」
かき氷は花火見ながら食べようと思ってたたんだよねぇ〜♪
「んじゃ、買いに行こっか。」
そう言った智くんを先頭にかき氷の列に並んだ。
……
「おいしーっ!」
「花火もそろそろだな。」
花より団子の私と、花より男子の…間違えた間違えた。
団子より花の松潤。
私達は河原の方へ移動して、空を見上げた。
周りが明るいからか星はあまり見えなかったが、満月は明るく夜空に輝いていた。
もう一口かき氷をすくって口に運んだのと同時に、夜空が明るくなって爆音が辺りに轟いた。
──ひゅるるる……どーーーーんっ!!!
「ヒッ!」
「「たーまやー!」」
私だけ小さく悲鳴をあげるその隣で、みんなは同じことを叫んでいた。
「かーぎやー!」
私も遅れながらそう叫んで。
それからみんなで花火を眺め続けた。
・
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私の夏は、まだ始まったばかり。
ラッキー嵐
リーダー・ニノ
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ゆい - 今までの「ドSなあらしとドMな私」面白かったです!これからも頑張って下さい!応援してます! (2018年1月30日 17時) (レス) id: 396b550981 (このIDを非表示/違反報告)
メイド様(プロフ) - 亜美さん» よろー(^-^)了解w (2013年9月30日 12時) (レス) id: 4b1abb2b4c (このIDを非表示/違反報告)
亜美(プロフ) - メイド様さん» 申請しておくー!あ、もうLINEPLAYの話はココでストップね(笑) (2013年9月30日 2時) (レス) id: 58ac159677 (このIDを非表示/違反報告)
メイド様(プロフ) - 亜美さん» そうそう~ (2013年9月29日 22時) (レス) id: 4b1abb2b4c (このIDを非表示/違反報告)
メイド様(プロフ) - 二宮杏子さん» だよねぇ(´▽`) (2013年9月29日 22時) (レス) id: 4b1abb2b4c (このIDを非表示/違反報告)
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