ドＳなあらしとドＭな私 ２−４

百六、おそよー ページ19

……

目が覚めた。

「もう朝かぁ…」

時計を見ると、１１時…１１時？！

「１１時？！もう昼じゃん！ちょっと祐にぃ！」

ドタドタと階段を降りてリビングに入ると、そこには出かけられる服装の祐にぃ。

「何で起こしてくれなかったの…って、何その格好。」

「おそよー。よく寝てたね。買い物行こうと思って。」

「祐にぃが昨日の夜あんなに話さなければ…！ん？買い物…？なんの？」

祐にぃはコーヒーメーカーのスイッチを押しながら私の方をチラッと見た。

「そりゃ、海外行くからに決まってんだろ。」

「え？」

「え？」

「え？」

…周りからこの言い合いってどう見られてるんだろ。

「え、聞いてないよ？！」

「あれ？言ってないっけ？」

私は首を大きく振った。

祐にぃは何故か明後日の方に視線を向けた。

「ちょっと、とある７人とアメリカに…」

「あーもうわかったから言わなくて良いよ。」

要するに、私達についてくるってことでしょ。

「ほんと？それなら良かったぁ。そういえばAは買い物行かないの？」

「うーん…水着とか買いたいから行きたいかも！」

「じゃあ待ってるから準備しておいで？朝食兼昼食は外で食べようか。」

「了解。…祐にぃの奢り？」

「えーっ…まあそのつもりだけど。」

「やった！祐にぃ大好き！」

ギユッと抱きついてから自分の部屋に戻った。

百七、試着→←百五、俺の妹

ラッキー嵐

リーダー・ニノ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す