ドＳなあらしとドＭな私、８ (ページ24)

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２３２。挨拶ページ24

〈Aside〉

「さて、帰る準備すっか！」

祐にぃは、気合いを入れて立ち上がると、スーツケースに向かった。

「明日も別に私服で良いよな…となると、制服をスーツケースに…──」

ブツブツと独り言を言う祐にぃを見て、私はあることを思い出した。

「あ、日記書かなくちゃ。」

私はしおりと筆箱を取り出して椅子に座った。

「「あ、俺も。」」

私の一言を聞いて、松潤と香輝は部屋に戻ろうと席を立った。

もうそろそろ点呼の時間だ、と思った私は部屋のドアを開けた２人に言った。

「おやすみー！」

「あれ、今日はもう寝るの？」

先生の目を盗んで点呼後もみんなで遊ぶと考えていたらしい香輝が首を傾げた。

「今日は眠くて…ぶっちゃけ、もう限界。」

「いろんな事があったし、疲れるのは当然だろ。」

私の後ろで翔が笑いながら言った。

「そうか…。」

残念そうに肩を落とす香輝を見て、松潤はニコリと笑った。

「明日があるだろ、明日が。」

「…だな。じゃ、改めて…」

「「…おやすみー！」」←香輝・松潤

「「おやすみー！」」←私・祐にぃ・翔

──パタン

……

私は日記の続きを書いて、髪の毛をドライヤーで乾かして、点呼を済ませてベッドに横になった。

翔も隣のベッドに横になる。

「祐にぃはまだ寝ないの？」

「最終チェックしたら寝るよ。」

「分かったー！祐にぃと翔、おやすみ♪」

「「おやすみ。」」

私はベッドの横の小さな電気の明かりを消した。

……

〈祐星side〉

最終チェックも終わり、俺も寝ようと思って気がついた。

そういえば俺って明日…朝一番の飛行機に乗らなきゃいけないみたいだし…Aとは明日、挨拶さえも出来ないかもなんだよな。

「スー…スー…。」

寝息をたてるAに近づいて、優しくAの頭をなでた。

「…おやすみ。」