ドＳなあらしとドＭな私、８ (ページ23)

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〈香輝side〉

「は？！嘘だろ？！」

翔がバッと立ち上がった。

「本当だって！今、マネージャーから連絡が来たんだよ！だから今、東京に帰る準備してる！」

「いつ戻ってくるんだ？？」

俺がそう聞くと、知らせを持ってきた人物…松潤が肩を落としながら答えた。

「明後日の朝らしいよ。そのまま東京に残ってればって言ったんだけど…どうしてもしたいことがあるから…って。」

したいこと？

お土産を買う…とか？

「好かれてるなぁ、A。これでAにちょっかいを出す奴らが3人減った♪」

と、祐にぃが嬉しそうに言う。

アイドルって大変だなー、Aと楽しむ修学旅行が１日減ってしまうしぃー。

嫌みったらしいことを思ってみる。

すると、タイミングを見計らったように誰かの携帯のバイブレーションが鳴った。

「あ、俺だ。」

祐星さんが取り出したのは、仕事用の携帯。

「今、修学旅行中なんだけど。・・・あ゛？！何言ってんだよ安岡！明日朝一番の飛行機？！・・・わかった。じゃあ。」

祐星さんは不機嫌そうに携帯を閉じた。

安岡？？飛行機？？

…良い予感しかしない。

「取引先と手違いがあったらしい。東京に行ってくる。俺は…こっちに戻って来れそうにない。」

今の祐星さんを皆さんに分かるように表してみよう。

llllOTLllll

まさに↑の通り、落ち込んでる祐星さん。

その時、Aが洗面所から髪をタオルでわしゃわしゃとふきながら出てきた。

お風呂場まで、今までの話が一部始終聞こえていたらしい。

だからAは…

「元気だして、祐にぃ！私、祐にぃのお土産も買って帰るから！」

…そう言って祐星さんの肩を同情の意を込めてポンッと叩いた。

すると祐星さんは急にAの顔を見上げて…

「絶対だからなっ！」

…と言って笑った。

子供か！！

と、ツッコミを入れざるを得なかった私と翔と松潤である。