ドＳなあらしとドＭな私、８ (ページ18)

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２２６。目覚めの尻餅ページ18

……

〈Aside〉

「ふわあぁ…よく寝たよく寝た。」

部屋を見渡してみるが、誰の姿もない。

「みんなどこ行っちゃったんだろう。」

とりあえず、輝依の所に遊びに行こうかな。

そう思い、私はドアを見つめながら床に足を下ろした。

「むぎゅ。」

今…変な声聞こえなかった？

苦しそうな…。

私は恐る恐る、目線を下に移した。

「…あ゛。」

私の足は、のびている翔のお腹を見事に踏んでいた。

「き…きゃあああぁぁーーーー！！！！！！」

私は急いでベッドの上を後退し、

「ぎゃっ！」

見事にベッドの上から落ちて、尻餅をついた。

「─……っっっっっ！！」

私は涙目になりながら声にならない声で悲鳴を上げた。

──ドンドンッ

「どうしたAっっ！！！！」

すると、すぐに香輝がドアの外から私の名前を呼んでいるのが聞こえ。

「だ…大丈夫。」

私はとりあえず体制を立て直して、お尻をさすりながらドアの鍵を開けに行った。

「はぁいー…うわっ！」

ドアの外には、男子多数と、女子が少し、さらに先生までもがドアの外に立っていた。

「A、大丈夫か？！」

「何があったんですか？！」

「不審者ですか？！」

「櫻井がのびていて驚いたか？！」

みんなが、ドドドっと押し寄せてきた。

まるで、スキャンダルを見つけたマスコミのような…ん？？

最後の言葉…誰が言ったの？

「のびている翔を踏んじゃって、驚きすぎてベッドから落ちたの。」

とりあえず事情を説明した。

「櫻井が…？」

「まさか…坂下さんの部屋で事件が起こったの？！」

「あぁ…俺の飛び蹴りが効き過ぎたか。」

・・・。

今度も最後の言葉おかしいよね。

絶対何かがおかしいよね。

「…翔に飛び蹴りくらわした人、手上げて。」

「はーい♪」

15歳、坂下祐星、翔ファンの冷たい視線によりご臨終です。。

「ナンマイダー。」

私は両手を合わせて一礼した。