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貴 「 それよりアンナ。中務君の隣りに行かなくていいわけ?」
そう言うと、アンナは頬を真っ赤にし、
ア 「 やだやだ何言ってるの」
と照れ隠しをする。
貴 「 クリスマス誘った? 」
ア 「 誘って…ないけど」
貴 「 ダメじゃん!もっと積極的にいかないとさ!」
アンナは指をモジモジさせながら、
ア 「 分かってるんだけど、なかなか言い出せなくて」
と弱気に答える。
貴 「 中務くんモテるんだから、早くしないと誰かに取られちゃうよ」
ア 「 分かってるって 」
そうは言うが動き出さないアンナの肩を私は押し出す。
貴 「 ほらほら!隣行って!」
ア 「 う、うん 」
アンナは恥ずかしそうに中務の隣りに座り、
遠慮がちに話しかける。
その光景を見て、微笑む。
アンナは大学に入ってから
ずっと中務のことが好きなのに、
いまだ告白には至っていない。
ピンクの髪。
カラフルな洋服。
少し見た目は派手で遊んでいそうなアンナだが、
実はかなりの奥手なのだ。
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作者名:朱花 | 作成日時:2017年8月26日 17時