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ページ18

_片寄涼太






一方、Aの後ろを見つめていた涼太は、

不甲斐ない自分に情けなさを感じていた。




せっかく二人きりになれたのに、

どうして肝心なセリフが出てこなかったのか。






好きだという気持ちは溢れているのに。





たかだか、今月の24日か25日のどちらか

空いていないか聞くだけじゃないか。


それがどうして出来ないんだ……





Aは改札を抜けて、

ホームへ行ってしまう。




彼女の姿が視界から消え去り、

涼太は深いため息をついた。



涼 「 何やってんだ、俺 」



昔からそうだ。



男のくせに、

好きな人を目の前にすると緊張してしまう。





視線に接することばかり考えているうちに、


他のことに頭が回らなくなり、


パニックに陥り逃げ出してしまう。





居酒屋のあの時だって、

トイレに行きたかった訳では無い。



気持ちを落ち着かせるために逃げ込んだのだ。






彼女はまだ近くにいる。


もう一度追いかけろ。

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設定タグ:GENERATIONS , 片寄涼太 , E-girls   
作品ジャンル:ホラー
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作者名:朱花 | 作成日時:2017年8月26日 17時

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