D O O R 『 D 』____0(ゼロ) (ページ16)

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龍｢伶菜ちゃんは？｣

伶菜は龍友の質問にハッキリと答えず、

下を向いたままだ。

その様子に龍友は頭をボリボリと掻き、

困った様子を見せる。

龍｢おい玲於。どうする｣

玲｢別に｣

そのふてくされた態度に

ますます不快を感じた私は、

貴｢私は、今から遊んだら電車がなくなっちゃうから帰るわ｣

と龍友に言った。

龍｢そっか。分かった。他はどうする？｣

涼太も、私と同じ意見を述べた。

涼｢電車なくなっちゃったらマズいしな。俺も、帰るよ｣

裕｢じゃあ、俺も｣

と中務が手を上げる。

ア｢私も｣

とアンナ。

龍｢ 4人もいなくなったらつまんないし、今日は解散するか｣

亜｢なんだよ。つまんないの｣

亜嵐がひとり不満そうだったが、

8人は駅に向かって歩き始めた。

ゆっくりと歩いたせいか、

３分以内で着くはずが５分以上かかってしまった。

その間、会話を交わしていたのは、

私とアンナと龍友だけ。

あとの5人はずっと黙りこくっていた。