第八話 緑谷 ページ10
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第三種目 立ち幅跳び。
第四種目 反復横跳び＿＿＿そして、第五種目 ボール投げ。
今のところ、目立った記録はなく至って平均的な成績を残している耳郎兄妹。
恐らく、中学までの「" 個性 "無しの体力テスト」だったら良い成績と言えるだろうが、今回は" 個性 "の相性が悪かった。
素の身体能力は高い方である耳郎兄妹でも、
今回のテストでは下位の成績を残していた。
「はああ……死物狂いでここまで来たって言うのに……」
「短い間だったけど、お前らと話せてよかった」
半ば諦めモードの響香＿＿と、意外にも上鳴。
(そういや、コイツの" 個性 "……「帯電」だっけか)
「帯電」……体に電気を纏わせ、放出することができる。
対人、戦闘向きの強力な" 個性 " だが、
やはりこれも今回のテストで発揮するのは難しいらしい。
どんよりと諦めモードの二人だったが、
その後ろで更に危機的状況に陥っている者がいた。
(……
緑谷出久。彼もまた、平均的記録を残していた。
そのせいか、緑谷の顔は真っ青にさせている。
(ちょっと考えりゃ、わかんのに……)
次の番は緑谷らしい。
「緑谷くん、このままだとマズイぞ……？」
第一種目の50メートル走では、3秒04と上位の記録を残した飯田が、
腕を組み、不安そうな表情で緑谷を見ていた。
するとそこに、爆豪が「ったりめーだ！」と怒り気味に叫ぶ。
「無個性のザコだぞ！」
爆豪の言葉に飯田は驚いた。
「無個性!?彼が入試時に何を成したのか知らんのか!?」
「は？」
話の噛み合わない二人を横目に、Aは緑谷の方を見た。
(アイツ……"個性"本当にネェのかよ)
Aが見た中で、今まで緑谷はこれと言って凄い記録を残してはいない。それに、見ただけでは緑谷が何の" 個性 "を持っているかは分からなかった。
「っ…！」
緑谷が、" 個性 "を使おうというような勢いで大きく振りかぶる。
だが＿＿
「46メートル」
呆気なく一回目の投球が終わった。
Aもこれには面食らった表情をした。
(＿＿と言っても、それが分かるのは今この場にいる中で響香だけだったが。)
「な…今確かに今確かに使おうって…」
緑谷がそう呟くと、相澤は「" 個性 "を消した」と、静かに告げる。
先程までの雰囲気とは変わり、前髪が上がり隠れていた顔が丸出しになっていた。
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桜花(プロフ) - 第二弾のパスワードが知りたいです！！教えて頂けませんか？お話がすっごく面白くて、楽しく読ませてもらってます！これからも頑張ってください！！ (2022年11月15日 21時) (
レス) @page13 id: a78013dc1d (このIDを非表示/違反報告)
yuusu2020(プロフ) - すいません、第2弾のパスワードを教えて頂けませんか?これからも更新頑張ってください (2021年8月26日 23時) (レス) id: 0a41c887d4 (このIDを非表示/違反報告)
人間 - 第２弾のパスワードってなんですか？ (2020年2月6日 17時) (レス) id: d7b3f5a1f4 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 春さん» 楽しく読ませていただいているのですが、第二弾のパスワードを教えていただきたいです。 (2019年8月13日 19時) (レス) id: 32e2eab4af (このIDを非表示/違反報告)
春 - いつも楽しく読ませていただいています。第2弾読ませていただきたいのですが良ければパスワードを教えてください。 (2019年7月5日 17時) (レス) id: 7222cc18b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蜂須賀 x他1人 | 作成日時：2018年3月11日 22時
