偽物彼氏。2

偽８４ ページ45

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「………匠海…！」









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教室のドアに、

寄りかかって立っている匠海は



すんごくカッコいい。









私が呼び掛けると


顔を上げて優しく笑うから





私の体温が一気に上がった。









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匠「……よ。


朝、一緒に行けなくてごめんな。」









「………あ、ううん。


全然だいじょぶ……だよ？」









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なんか匠海の顔見れなくて




視線を下に落とす。









だって…本当は









あの時の


遊園地の出来事が

頭から離れなくって、






どうやって話せばいいのか分かんないの。









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でも匠海は

やっぱりいつも通りだし、



意識してるのは

私だけだって








知ってるんだけどね…。









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匠「ん？どうした？



体調でも悪いの…？」









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そう言って、私の顔を


のぞきこんでくる…









………ちょ///









近い近い近い…！！////









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「…やっ…ちょっ……あ、、






へ、へへへーき…




元気…元気です！！！」









匠「ははっ


なんだそれ。









あ、今日さ、









一緒に弁当食おうと思っ………









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急に匠海が、




目を見開いて

驚いたように固まってるから









どうしたんだろうって





匠海の視線をおってくと









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？「久しぶりだね…匠海！！！」









ひかり輝く笑顔で





こっちを見てる









桜ちゃんがいた。

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