偽物彼氏。2

偽５８ ページ17

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二人手を繋いで

駅に向かう。









すれ違った女の人とか

匠海のこと見て、

こそこそしてたり、顔赤くしてたり、









知らない人からもモテちゃうなんて

すごいけど








その人たちから見たら、

私たち……カップルなんだもんね、









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「今日ってさ…どこに行くの？」









匠「あぁ…、遊園地。


最近できたらしくて、広いらしい…」









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わぁお。


ほんとーにデート…みたい。






何で連れてってくれるのかはわかんないけど



嬉しいものは嬉しいもん。









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電車は結構混んでて…



座るところがなかったから

ドアの近くに立つ。









人と人がぎゅーぎゅーで、

必然的に私と匠海の距離が短くなった。









ドキドキドキドキッ……









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匠「あ、そういえば


遊園地だしさ、結構歩くと思うけど


その靴だいじょーぶなわけ？」









そうです。その通り。



遊園地行くとは思わなくて、


高いヒールの靴を履いてちゃった私。









ヤバイかなぁ…って思うけど









「…全然！だいじょーぶ。」









今日は楽しくなりそうだし

平気でしょ！！









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やっと降りる駅について

混雑から解放された。









すると、匠海が腕時計を見て…ちょっとヤバって

顔してる。









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匠「……A、


結構遅れたかも。


待ってるだろうから、急いで…行けるか？」









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「…え……あ、、うん…？」









その言葉を素直に受け止めて

少しはや歩きするけど









ちょっと……え？









『待ってるだろうから』って……









誰が？

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