episode3 ページ4
姉は、必死になって正しい帰り道をさがした。となりで半泣き状態になっている弟の手をしっかりと握りながら……
しかし、弟は落ちていた木の枝に躓き、足がもつれ、転んでしまった。その拍子に繋いでいた手をはなしてしまったのだ。
だがしかし、姉は弟が転んだということに気づかなかった。
少年の手にあった温もりは、すでになくなり、静まり返った森に独りでいる悲しさと不安で胸がいっぱいになり、泣き叫んだ。
「おねえちゃん……おねえ……ちゃん……おね……え……ちゃん…………」
・
どのくらい時間がたっただろうか。
涙はかれて、もう何も出てこなくなった。
代わりに、懐かしい声が聞こえた。
"もう泣くな!泣きすぎると幸せが逃げるぞ…!"
泣きつかれた頭では、誰の声かまでは、はっきりと判別できない。
しかし、確かに聞き覚えのある声であった。
その声のする方向へ……ゆっくりと確実に一歩一歩、歩いて向かった。
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シャラルー☆ - ショコラさん» 読んでいただきありがとうございます! ご指摘感謝します!!"使い魔"直しておきます!!これからもよろしくお願いいたします!! (2018年2月17日 10時) (携帯から) (レス) id: 0c3426b0a6 (このIDを非表示/違反報告)
シャラルー☆ - 陽さんさん» 読んでいただきありがとうございます!続きが気になるなんていっていただけて光栄です。更新頻度が非常に少ないですが、これからもよろしくお願いいたします!!最後にコメント、ありがとうございます! (2018年2月17日 10時) (携帯から) (レス) id: 0c3426b0a6 (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ - (つかいま)は使い魔ですよ(たぶん) (2018年2月16日 18時) (レス) id: f3e751e54e (このIDを非表示/違反報告)
陽さん(プロフ) - 続きが楽しみです! (2018年2月16日 17時) (レス) id: 52233b7c95 (このIDを非表示/違反報告)
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