３年目の (ページ8) - 小説/夢小説

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恋愛脳の後輩ページ8

「あ、先輩！」
「真由香、昨日ぶりだね。」
「毎日先輩に会えるなんて私幸せ者ですね！」
「よく分かんないけど、悪い気しないからありがとう。」

教室に戻る途中、少しだけ立ち話を始めた。それと、彼女の顔がいつも以上にキラキラしているのは何故だ。

「先輩の恋煩いの相手って、バレー部の人だったんですね。自販機のところで日向とラリーしてるのが見えて。」
「だから、恋煩いじゃないって。ってか真由香、日向くん？と友達なの？」
「友達というか、隣の席ってだけです。」

この会話、私が１年の時にしたことある。隣の席じゃなくて前後だったけど。

「へぇ。日向くんっておもしろい子だよね。さっきも烏野のバレー部で小さな巨人になるんだって張り切ってたし。」
「その割にレシーブ下手なんですけどね。っていうか、先輩もしかして日向の事好きだったりします！？」

……え、どうしてそうなった。もしかしてこの子、根っからの恋愛脳なのかもしれない。

「あんたはいちいち恋愛事に持っていこうとする癖直そうね。」
「 ……はい。」
「うん、良い子。」

そう言って頭をポンポンとすると、凄く喜んでくれた。なんだか私、今一番先輩ぽいことした気がする。

「あれ、教室戻るんじゃなかったの？」
「え、もうそんな時間？」

外から戻ってきた菅原と日向くんが顔を出す。真由香と話していたら、あっという間に時計の針が進んでいたみたいだ。

「そろそろ呼び鈴鳴るし、戻るべ。」
「はーい。」

菅原と２人で教室に帰ろうとするのを見ているのを真由香がニヤニヤした顔で見てるのは知ってる。彼女も日向くんと２人で戻るんだろうし、状況としては同じじゃないかってもの凄く言いたかった。