３年目の (ページ6) - 小説/夢小説

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いつも通りじゃない帰り道ページ6

いつも通りじゃない帰り道。理由は隣に菅原がいること。

「何気菅原と２人で帰るの初めてだよね。」
「帰る時間、どうしても合わないからなあ。」

単に時間が合わないというのもあるだろうが、きっと今まで一緒に帰るって言う選択肢がお互いになかったのだと思う。毎日朝から６限まで一緒にいることは確実なわけだから、一緒に登下校するとかしないとかはさして気にしたことなかった。

「勧誘どう？上手くいってる？」
「まあまあかな。でも、１人中学の後輩が入ってくれるみたい。」
「へぇ、良かったじゃん。」

「そっちは？」と聞き返すと、バレー部入部希望の１年生の子達の話をしてくれた。天才かと思う程にバレーが上手い影山くんって子と、まだまだ発展途上だけど身体能力の高い日向くんの話。

「教頭のカツラ飛ばしたりすぐ喧嘩したり大変だけど、あの２人が協力すれば最強タッグになると思うんだよね俺。」

そう話す菅原は困ったように笑ったが、その中にはこれから起こることへの期待や不安も含まれているような気がした。
ただ偶然同じクラスになった私だけど、彼が人一倍洞察力に長けていることや人のやる気を出させるのが上手い人だということは重々知ってるつもりだ。

「どうした？」
「いや？菅原が言うんだから、凄い子達なんだろうなあって。」
「なんだあ、それ。」

それから雑談をしながら、家まで送ってもらった。そんなに家が近いわけじゃないのに……本当そういうとこイケメンだよね。