専属料理人的な立ち位置 ページ14
人手が欲しいということで、初日以外にも手伝いをすることになった。今日のメニューは普通のご飯と八宝菜と肉じゃが。
あのLIMEが来た時点で分かってはいたが、菅原と澤村くんには助っ人が私だとバレていた。というか、さっきそこで澤村くんと東峰くんに会って「 ありがとう。」と面と向かって言われたばかりだ。
普段褒められ慣れてないせいか、嬉しかったけどきつかった。
「 A?」
「 菅原、お疲れ様。 」
2人と少し遅れて食堂に向かっている菅原に会った。すっきりとした表情をしていて、「 Aもお疲れ様。」と返す笑顔には爽やかさに磨きがかかっていた。
「 なんか良い表情してる。」
「 そうか?」
「 うん、爽やか。」
彼は「 良くわかんないなあ。」と呟いたあと、「 もう帰る?」と聞いた。やっぱり、私が心配する事じゃなかったなって。彼はちゃんと強い。
「 うん、帰り。」
「 そっか。気をつけて帰れよ。」
「 ありがと。菅原もゆっくり休んでね。」
「 おう。」
合宿所の玄関では、1・2年生の子達とすれ違う。当たり前だけど、すっごい見られた。その中で不思議そうにこちらをみる日向くんには、しーっと口元に人差し指を当てて合図を送る。
すると、何も言わずペコリと頭を下げて仲間の輪に入っていった。本当、良い子だ。
「 んー、疲れた。」
暫く歩いてから、ゆっくりと伸びをする。
……今日の夕飯、なんだろうな。
出掛け先でも会うとは縁が深いのかもしれない→←助っ人がいたとかいないとか
29人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
レモン(プロフ) - 面白いです!菅原さん、1番に好きです!! (2019年1月9日 11時) (レス) id: a851855cc7 (このIDを非表示/違反報告)
すずりんな(プロフ) - 月夜さん» ありがとうございます!キュンキュンして頂けて嬉しいです(^^) (2018年12月9日 20時) (レス) id: 09d2f10c40 (このIDを非表示/違反報告)
月夜(プロフ) - とても面白かったです。キュンキュンしちゃいました、、! (2018年12月9日 18時) (レス) id: a3b23d772a (このIDを非表示/違反報告)
すずりんな(プロフ) - Sei-セイ-さん» ありがとうございます!嬉しいです、頑張ります(^^) (2018年12月2日 19時) (レス) id: 09d2f10c40 (このIDを非表示/違反報告)
Sei-セイ-(プロフ) - とっても素敵なお話でした! これからも頑張ってください! (2018年12月2日 14時) (レス) id: cae7fce8ae (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:すずりんな | 作成日時:2018年11月11日 8時