太陽の紋章 (ページ2)

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Joyce ページ2

その頭とはキャプテンサオ･フェンのことだ。

「ここへ来たのはどうやら、頼みがあってのことらしいな。」
「ちょっとした提案が。旅に出る予定なんだが、肝心の船がない。乗組員も足りんのだ。」

するとサオ･フェンは心当たりでもあるかのように頭き"奇遇だ"と言った。先程、彼の叔父の寺に押し入り、世界の果てへと続く海図を盗み出そうとしたこそ泥がいたという。

「にわかには信じ難い偶然だな。」

バルボッサがそう言うと、フェンは手下に合図をし井戸からそのこそ泥を引っ張りあげさせた。
その男は、ウィル･ターナーで間違いないが、作戦のため仲間だと認めることはしない。

「それじゃあ、こいつにもう用はないな。」

フェンは勢い良くウィルの首に剣を刺す様な振りをすると、思わずエリザベスが反応してしまった。
それも仕方あるまい、彼女にとっては最愛の彼を目の前で失うことなのだから。
フェンはニヤリと笑うと、剣をしまいウィルから離れた。

「俺の街にやって来て、俺の行為を無下にするとはな。」
「サオ･フェン、思いもよらなかった。」
「仲間が捕まると！？」

物凄い形相でバルボッサに圧力をかける。座っていた周りの手下たちも立ち上がり、3人を囲む。

「デイヴィ･ジョーンズの海の墓場へ行こうとしてるのか？1つどうしても引っかかる、何故だ？」

するとバルボッサはフェンに1枚のコインを投げた。