Sonador ページ7
深呼吸をし、部屋の扉をノックする。
『 エリザベス、Aよ。』
快く扉を開けたエリザベス。
隙がないよう素早く部屋に入り、扉を閉めた。
エリザベスがいるのは元のAの部屋。
異性として見ていないとは言っても女の部屋だ。
流石に気が引けたのだろう、部屋はAがブラックパールから降りる前の状態と何一つ変わっていなかった。
『 無事でよかった。 』
「 あなたこそ。ずっと気が気でならなかったんだから。」
固い友情のハグをし、近くにあるベッドに座った。
「 …私、海賊は嫌いよ。 」
さっきとは変わってエリザベスは真剣な顔でそう言った。
「 でも、貴方のことは嫌いになれそうにないわ。
ねえ、貴方もこの船の乗組員なの？ 」
『 …今は違うわ。ここも私の部屋だったのだけれどね。 色々あって、この船を降りてノリントン家の養子になったの。 』
まだほんの1部でしかないが、ポートロイヤルに住むようになってから始めて打ち明けた過去。
『 だから今は貴方と同じ囚われの身かな。この後、この部屋から出たら、牢屋にぶち込まれるんだろうし。
でも、大丈夫。貴方は私が助ける。 』
「 ということは、何か策があるのね？ 」
『 どうかしらね？ 』
そう言って口角をあげ笑って見せると、ベッドから立ち上がりドレッサーの引き出しを開け、引き出しの底を上げ、その下にあったものを懐へしまった。
「 女の子って大丈夫な物はここにしまう習性あるわよね。」
『 ふ、確かにそうね。 』
2人は微笑むとこの船で再会した時と同じようにハグをして、Aはエリザベス元を後にした。
『 やっぱり牢屋行きよね。 』
「 当たり前だ。お前に勝手なことされても困る。」
『 ここは海の上よ？それに、貴方達は不死身。
私が悪さしようたって無駄なことくらい目に見えてる。 』
バルボッサはニヤッと笑い、変わらないな。 と言うと、Aを牢屋に閉じ込めた。
牢屋に閉じ込められるの初めてだったが、牢屋から見える風景にどこか嬉しいような懐かしさを感じていた。
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すずりんな(プロフ) - ねこねこさん» コメントありがとうございます！応援とても嬉しいですし、もちろん励みになります！気まぐれ更新ですが、この作品をよろしくお願いします！ (2017年8月11日 0時) (
レス) id: c5d7fb941e (このIDを非表示/違反報告)
ねこねこ - 面白いです！励みにならないかもしれないのですが、これからも頑張って下さい！応援してます！ (2017年8月10日 23時) (レス) id: 07a999bad8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すずりんな | 作成日時：2017年7月15日 19時
