Blueburg ページ14
「 ぶら下がったままよく聞けよ。男にとって重要なのは一つ。
自分には何が出来て、何が出来ないかだ。
お前の親父さんは良い海賊だった。それを認める事が出来るか、出来ないか。
言っておくが、お前が海賊の息子だって事は事実だ。
今、俺はお前を海に落とせる。ところが、俺だけじゃトルトゥーガまで船を操れない。そこで。 」
ジャックはまた舵を大きく切ると、帆が船の上に戻る。
そしてジャックは甲板に落ちたウィルに剣を差し出した。
「 海賊の指示に従う事が出来るか、出来ないか。 」
受け入れるしかないウィルは頷き、そして剣を受け取った。
「 あと一つ。Aに全部聞いてるんだと思ってたが。 」
「 …Aは何にも話してくれなかった。てっきりノリントン家の妹だと思ってた。
Aも海賊なのか…？ 」
「 ああ。今は分からんが、昔は俺らと一緒に旅をしていたのは確かだ。海賊としてな。」
すると、ウィルはジャックに手を借りるまでのAとのやり取りの話をした。
「 へぇ、Aが？俺に？ 」
「 ああ。」
ジャックの口角が上がる。
そして、インターセプター号は酒の匂いが漂うトルトゥーガへ到着した。
海賊が蔓延り、笑い声怒鳴り声そして銃声が鳴り響く薄暗い街。
「 トルトゥーガのこの街に、甘く芳しいこの香り。これを知らない人生ほど悲しいものはない。
お分かり？」
「 強烈っ…。 」
「 覚えとけ。世界中の街がこのトルトゥーガの様なら寂しい人間なんて居なくなる。」
女性がジャックの前まで歩いて行くと、ジャックは名前を呼んだ。
「スカーレット！」
スカーレットという女性は、最低と言いジャックにビンタをお見舞いすると人混みに消えていった。
「 身に覚えがない！」
「 ジゼル…。 」
「 指輪を失くしたそうね？ 」
ジゼルもジャックにビンタをお見舞いしした。
「 …こりゃ身に覚えがある。 」
そして、小屋で3頭の豚とともに寝ている男はジャックの部下、ギブスの元へ向かった。
ジャックは持っていた水をギブスにかけた。
「 なにすんだ！ぶっ殺されたいかこの野郎！
…ジャック！人が眠ってるとこを起こすんじゃねぇよ。災いを招く。 」
「 大丈夫！こうすれば帳消しだ。起こした奴が眠ってた奴に酒をおごる、眠ってた奴はそれを飲みながら起こした奴の計画を聞く。 」
「 あぁ、それ気に入った。 」
ジャックはギブスの手をひき起こした。
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すずりんな(プロフ) - ねこねこさん» コメントありがとうございます！応援とても嬉しいですし、もちろん励みになります！気まぐれ更新ですが、この作品をよろしくお願いします！ (2017年8月11日 0時) (
レス) id: c5d7fb941e (このIDを非表示/違反報告)
ねこねこ - 面白いです！励みにならないかもしれないのですが、これからも頑張って下さい！応援してます！ (2017年8月10日 23時) (レス) id: 07a999bad8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すずりんな | 作成日時：2017年7月15日 19時
