First Blue ページ13
船がある程度の所まで進むとウィルが話を始めた。
「 子供の頃は、イギリスで母に育てられた。母が死んでからこっちへ来たんだ。父を探す為に… 」
「 へぇ、そうだったのか。 」
「 …僕の父はビル･ターナー。」
ウィルがそう言うと、表情を変えたジャック。
もちろんその事については既に知っているのだろうが。
「 あんたが僕に手を貸す気になったのは僕が名乗ってからだ。あの時は何も聞かなかったけど、僕だって馬鹿じゃない。父を知ってるんだろ？ 」
「 ああ、知ってる。本名がウィリアム・ターナーだって事もな。
皆はあいつを、靴紐のビル って呼んでたよ。
ブーツストラップ ってな。」
「 …ブーツストラップ？ 」
ウィルはどうやら何かに気づいてしまったらしいが、当の本人はその答えを受け入れたくないらしい。
「 良い奴で、良い海賊。お前、親父さんにそっくりだ。」
「 …嘘だ！父は貿易船の船乗りだって言ってた。きちんと法律を守り、真面目に…。 」
そう。Aが海賊何じゃないかと疑い始め、そしてジャックに助けを頼んだ時から薄々感じていた。ただ、考えないようにしていただけで。
「 いや、海賊だった。ならず者さ。 」
「 違う、海賊なんかじゃない！ 」
ウィルは声を荒らげ剣を抜きジャックに向ける。
するとジャックは舵を大きく切り、船の帆が動きウィルに直撃させた。
帆に捕まっているが、足元は海。
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すずりんな(プロフ) - ねこねこさん» コメントありがとうございます！応援とても嬉しいですし、もちろん励みになります！気まぐれ更新ですが、この作品をよろしくお願いします！ (2017年8月11日 0時) (
レス) id: c5d7fb941e (このIDを非表示/違反報告)
ねこねこ - 面白いです！励みにならないかもしれないのですが、これからも頑張って下さい！応援してます！ (2017年8月10日 23時) (レス) id: 07a999bad8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すずりんな | 作成日時：2017年7月15日 19時
