Novalis ページ12
「 閣下！ドーントレス号が…！閣下！
船を奪われました！スパロウとターナーがドーントレス号を…！ 」
地図を確認していたノリントンは部下にそう言われ急いで船の方に単眼望遠鏡を向けた。
「 ターナーか…軽率な真似を。これまで出会った中でまさに最悪の海賊だ。
はやくインターセプター号を出港させろ、
ドーントレス号を追え！」
インターセプター号を出航させ、ドーントレス号を追う。カリブ1速い船を豪語しているだけあり、すぐにドーントレス号に追いついた。
そのままノリントン含む乗組員たち全員がドーントレス号へと乗船したが、2人の姿はない。
ノリントンからくまなく探せ。と命令が入る。
しかし、このとき2人はもう既にインターセプター号へと乗り移っていたのだ。
そしてロープを全て切ると、インターセプター号を出航させた。
「 …全員インターセプター号に戻れ！ 」
出航と共にドーントレス号とインターセプター号に跨っていた板が落ち、その音に気づいたノリントンはそう命令したが、もう遅い。
1人の乗組員がインターセプター号へと移ろうとしたが惜しくも失敗し、その後はみなインターセプター号が出航するのを黙って見ているだけだった。
「 提督、ありがとよ！おかげで手間が省けた！！ 」
ジャックは余裕そうにノリントンへそう叫びながら、船を進める。
「 トップスルを上げて追え。 」
「 しかし、この風向きでは…。 」
「 大砲の届く距離までで良い。 」
出航準備。と命令するが、乗組員は自分の軍の船を攻撃するのは気が引けるようだ。
「 海賊に奪われるぐらいなら、海に沈めた方がましだ。 」
そう言ったノリントンだが、今回ばかりは難しい様で。
「 閣下！舵が壊されていて動きません！」
「 …海賊とはいえあっぱれです。」
「 勝手にそう思え。 」
そしてただ、海の彼方へ消えていくインターセプター号を見つめるのだった。
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すずりんな(プロフ) - ねこねこさん» コメントありがとうございます！応援とても嬉しいですし、もちろん励みになります！気まぐれ更新ですが、この作品をよろしくお願いします！ (2017年8月11日 0時) (
レス) id: c5d7fb941e (このIDを非表示/違反報告)
ねこねこ - 面白いです！励みにならないかもしれないのですが、これからも頑張って下さい！応援してます！ (2017年8月10日 23時) (レス) id: 07a999bad8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すずりんな | 作成日時：2017年7月15日 19時
