snowmanの10人目はSSR ParⅢ (ページ1)

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始まりの日のことページ1

懐かしい夢を見た。

これは、ジャニーズのオーディションを受けに行った時。もともと、アイドルになりたい！という気持ちではなくモデルになりたかった。
モデルになりたかった、というのはもしかすると語弊で、年齢の割に身長が高く、平均よりも手足が長くて
顔も小さかったから
周りが【モデルミさんかと思った！】とはやし立てたのだ。
それは、モデルという職業が理解出来る頃
小学生になった頃にも言われていた。

小学6年生の卒業文集には、世界で活躍できるモデルになります。としっかり書いていた。
と、言うよりも、将来の夢という言葉にピンと来なくて夢では無いけど、将来は【モデル】になるんだろうとそのレールが出来上がっていると思っていた。

モデルの人たちはカッコイイ。
だからかっこいい人がいるところに行けばいい
そこで流れ着いたのがジャニーズ事務所だった。
同世代の人達が、踊っている。
踊る？という違和感を感じながらも、
モデルにはリズム感も必要と聞いたことがあったから
頑張って取り組んで言った結果

ここはアイドルになる場所なんだと知った
それはもう、合格を貰ったあと。
【モデル事務所とまちがえたので、辞退します】
そう告げた人が、社長だったから運命が変わった。

(You、ここでモデルになっちゃいなよ)

たったその一言
ここで、モデルをしていいんだと言ってくれた
そこから、まずはパーツモデルから始まった。
指輪、時計、靴、ベルト、サングラス
ヘアサロンモデルもやったし、女性モデルさんと絡むだけのマネキンみたいなこともやった。

一つ一つを丁寧に手入れをしていった結果
ファッションモデルという場所にたどり着いたのだ。

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「……スタートに立ち返れってことかな」

一瞬にして深い眠りについたようで
亮平とのご飯を終えて、家に戻ってから
2時間が経った深夜2時
眠たさはなく、頭は冴えていた。

真っ暗な部屋に、誰から貰ったか分からないアロマキャンドルを焚いて、その炎をぼーっと眺める。
このゆったりした時間は、久しぶりだ。

頭の中で、スケジュールを確認する。
映画の撮影も大詰めで、明日で俺のシーンは撮り終えるだろう。
翌日は、映画の曲の振り入れしてから、打ち合わせ
夜はモデル関係者との食事会
そこから……は、まぁ一旦置いておこう。

手に取った、明日撮影する場所の台本
セリフは頭に入っているから、あとは3人の後ろでコソコソしながら撮影に挑むことにする