crazy F-R-E-S-HBeat ページ7
照が振りつけてくれたこの曲
イメージや、こんな感じで、とかを
的確に教えてくれたから、すんなりと体に入ってきた
「てか、衣装も相まってだけど
柊の足の長さがとても隣に並びたくないね」
「そんな事言わないでよ」
黒のノーカラージャケットに白のTシャツ、細身の黒パンツ。スニーカーはお揃いの白
PV撮影の場所もシンプルなスタジオ
「ラウールと、照、めめと柊！このサビの足の動きやって！」
「え、いいよ？」
「やっば足長ぇ〜腰の位置やべえ」
「俺の目線の高さぐらいな気がする」
大介に言われるがまま、音が流れて
横並びでサビを踊る
今からMV撮るって言うから体力使いたくないんが
そこまでガッツリ踊らなくていいから気楽に踊る
「佐久間くん、そのデータ送って」
「んにゃ？いいよー」
さくさくさくまが動画を送信しました
「じゃー、体も温まったから撮影するか！」
「はーい」
立ち位置を確認。
カメラは相変わらず四方八方とあるから
気が抜けない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
いくつかのテイクを重ねて、ようやくOKが出る
今日も沢山踊りました。
額に浮かんだ汗をフェイスタオルで抑える
ＣＤ出すって、ほんと、大変なことなんだなぁと
改めて実感する
「柊くん」
「ん？どうしたの、蓮」
「この後、ご飯行きませんか？」
蓮がそう誘ってくれたので、冷蔵庫にあった
作り置きのことは忘れて、ご飯に行くことにした。
「乗せてもらってすみません」
「いいんだよ、車で来てるから帰りも送るね」
「ありがとうございます」
何食べようか〜？と俺の車でスマホをいじりながら店探し。きのう何食べた？とか、そんな会話をして
たどり着いたのはステーキハウスだった
「行ってみたいと思っていた所なんですよね」
「これ、蓮何グラムにするの？」
「300とかにしようかな、と」
「いいね、足りる？」
「肉と白米あれば俺は幸せなんです」
ヒレステーキを結局400gと白米
あとはベジタブルスープが着いてくるセットにした
酒を飲みたい気持ちもあるが車のため断念
だけど、欲しくなりそうなのでジンジャーエールを頼む
「それにしても、蓮は専属モデル決まってすごいね」
「柊くんにくらべたら、そんな……」
「雑誌モデルの方が長く続けられると思う。ショーモデルは年齢制限が凄まじくてね」
「そうなんですね」
「これから忙しくなるから頑張らないとね？」
「柊くんは、何を頑張るんですか？」
ふと、蓮に痛いところを突かれた
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作者名：りんご | 作成日時：2023年2月16日 10時
