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そうして連れてこられた場所は
少しだけ予想していた場所とは違った
「プラネタリウム……？」
「そう、ここのプラネタリウムはいいよ」
「てっきり水族館かと思いました」
「それも考えた。けど、せっかく蓮と来てるなら星の方がいいかな〜って思ったんだ」
確かに、俺も時々部屋のバルコニーから
コーヒー片手に星を見ることがある。
そんな話をした事があったのを覚えてくれていたのだ
「ありがとうございます」
「どういたしまして、なのかな？」
「よく行くんですか？」
「プラネタリウムはね、有楽町の方はよく行くけど池袋は久しぶりだよ」
「そうなんですね」
始めてきた場所にキョロキョロとしていると
柊くんはあっという間にチケットを買ってきてくれた
お金、とお財布を出すものの首を横に振った
「限定3組の芝シート空いてるって言われて、そこにしちゃった」
「芝シート？」
「こりゃ蓮寝ちゃうね？」
「寝ませんよ、俺も星見るの好きなんで」
なーんて言ってたのに
この低反発なマットレスに、温かさと
ダンプラを撮っていたからの疲労感とで
(やばい、寝る)
プラネタリウムならではの柔らかい解説
どこかリラックス出来るアロマの香りもしてきた
満天の星をもっと見ていたいのに、どんどん瞼が落ちていく。
確実に30分は落ちた。有難いことにまだ上映中だった
妙に頭はスッキリしていた
「あー、柊くん」
「ん？」
「あんなに言ってたのに、俺寝ました」
「そっかそっか、リラックス出来たんだね」
「めっちゃ気持ちよかったです」
「ご飯食べて帰ろうか｣
「ぜひ！」
作っておいたメガネを取りに行くからご飯の場所を
スマホで調べていた。
「掛けて帰ろうと思って」
「似合ってます」
「さて、ご飯いこうか〜」
ふらりと向かう。調べてみたけど全然思いつかなくて
柊くんの後ろを着いていくと、そこは少しだけ気になった沖縄料理屋さん
「海ぶどと沖縄そばでしょ、あとは、島唐辛子の餃子に、ラフテー食べる？」
「俺タコライス食べてみたいです」
「うん、そうしよう」
テキパキと店員さんを呼び注文をしてくれる。
デートしようと言われて気づいたけど
「ふっかさんも柊くんも、リア恋って言わるのはそういう星なんですかね？」
「俺もリア恋になれそう？」
「もちろん、柊くんの彼女になりたい気持ちです」
「蓮の彼氏になりたい、な？」
阿部ちゃんよりももっと確信的な
あざといほほえみで言われたら、もう、
頷くしか出来ないんじゃないかな
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作者名：りんご | 作成日時：2023年2月16日 10時
