気分転換デート ページ49
side 目黒
「柊くん」
「あ、蓮ちょうどいい。この後暇なら車乗りなよ」
撮影終わり、すぐ身支度をした柊くん。
なんとなく気になってしまって追いかけた。
あわよくば、買い物とか一緒に行けないかなと思っていたのだった。
「どこに行くんですか……？」
「池袋」
「池袋、ですか」
「うん。でも、俺の予定はまだ先だから池袋で蓮と買い物でもしようかな〜なんて思ったりしてる」
「え、嬉しいです」
目的地は池袋らしい。
そして、柊くんは俺と買い物にも言ってくれるみたい
車では相変わらず洋楽が掛かっている
「これ、誰の曲ですか？」
「えーっと、誰だろ？Spotifyから掛けてるんだけどどんどん違うアーティスト流れてくるんだよね」
「へぇ〜……」
まぁ、オシャレな感じで柊君にあっているからいいや
助手席から、街を見る
前に佐久間くんがsnowmanのデビュー写真を送ってくれた広告は既に違うポスターが貼られている。
無言の車内
何か話しを切り出す訳でもないが
なんだか無言でも居心地をよく感じるのは
柊くんが持っている柔らかい雰囲気なのかもしれない
「池袋って、普段行く？」
「あまり、行かないですね」
「やっぱり？俺もね久しぶりなんだ」
じゃぁなんで今日行くんですか？って
聞けばいいのに、言い出せなかった。
とある商業施設の駐車場へ流れ着いた。
「サンシャインシティ、ですか？」
「そ、俺の気分転換に付き合ってもらおうと思ったんだ。デートしようか蓮？」
「喜んで」
車から降りて、一応マスクをするが
蓮くんは変装とか一切していない。
一応カバンにサングラスがあるらしいが、つける気配は無かった。
「俺のメガネを選んでもらおうと思いまして」
「運転の時に掛けてますよね｣
「普段使い用を探します」
車でかけているのは
フレームがしっかりしているタイプのメガネだから
細めのフレームで……と真剣に悩む
形は丸い方がいいかな……なんて選んでいくと
目に付いたメガネを柊くんに渡す
「柊くん、これ」
「よし、掛けてみようかな」
「すごく頭良さそうに見えます」
「それは褒めてる？けど、いいね、これ」
「似合ってます」
「じゃぁこれにするね」
あまりにも早い決断。ワタワタする俺をよそ目に、柊くんはサクサクと物事を進めていく
「よし、次は服見に行こうか」
「はい！」
と言ってもこういう所にはメンズの数が少ないので買うものは無かったけど、服の併せ方とかを話せたのはとてもいい時間だった。
「いい時間だな〜」
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作者名：りんご | 作成日時：2023年2月16日 10時
