Storiesを2倍速で踊る ページ42
YouTubeの企画とはわかっていたもの
ダンススタジオに呼ばれて、ソワソワしている
みんな同じ黒いパーカーに黒のスウェット
白のスニーカーを用意され、中の白Tシャツは各自の用意だった。パーカー渡されると思っ待てなかったから白のロンＴにしてきたのだが、暑いかな？と考える
辰哉が進行台本を渡されてニヤニヤしているのだ
「各自ストレッチちゃんとした方がいいわ」
「え、踊る系？」
「うん、がっつりね」
セッティングはそんなに時間かからなかったけど
適当にしていたストレッチから、
ちゃんとしたストレッチをしておく。
「柊体柔らかくなってる」
「フロアで土の字になれるよ」
「どゆこと？」
「べたー」
180℃開脚した足、そして、前に倒れて両腕を伸ばす
そこを上から見るとできるのが土という漢字
こまめに柔軟をしていくとできるようになった
「ほんとだ、なっっがい土が出来てる」
「褒めてる？」
「そりゃ、もちろん！」
翔太と雑談していると、やるよーと辰哉の声がしたので、話しながら1列に並ぶ。
その隣には照がいた。
「どーも！」
【snowmanでーす！！】
照の号令で今日も始まる。
「何やら踊るって聞いたんですよ」
「あー、今日はですね【高速Storiesダンス】」
「俺が高速王だ！」
なるほど、Storiesを踊るからしっかり柔軟をしろという事だったのかと、頷きながら話を聞く。
「MVの撮影もして、もう完璧にStoriesの振りが染み付いてますよね？」
「染み込んでるんす」
「と、いうことでStoriesの曲のテンポを高速にしても踊り切れるのかという新たな領域に挑戦したいなと思っております」
テンポ早く、というやり方は
俺は振り入れに時間が無い時によくやる方法であった
確か、この前の君の彼氏になりたいの振り確認をした時に倍速で音をかけてやっていたのを見られてはいた
まさか、それをStoriesでやるとは……
とりあえず、1.5倍速を聞いてみるが
なんか行けそうじゃない？という理由でとりあえず踊ってみるとこに。とりあえず、髪をまとめようと手首に着けていたゴムで括りながら最初のポジションに着く
「間奏音の踊りまでは普通にダイナミックでいいから、そのあとのそれぞれ歌ってるぐらいでちょっと」
「はい、」
「全体的に下がる感じで」
「分かりました」
1.5倍速なら間に合うだろうけど
ラウールと大介を囲うように走るのが
いつもよりも早くなるのかと思うと、ほんの少し憂鬱だなぁ…。そんなことを考えられる余裕があったのた
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作者名：りんご | 作成日時：2023年2月16日 10時
