D.D. ページ1
デビュー曲「D.D.」
デモテープを全員で聞く。
「これは、ガツガツのダンスナンバーだね」
「そうだね」
「なんか、佐久間がアクロ決めてる風景が目に浮かぶ」
歌詞を見ながら、どんどんこんな感じかなと
意見が飛び交う。
「そっか、シングルって言うけど
あと2曲ぐらい歌わなきゃなのか……」
「すみませーん！柊くんが既に嫌な顔してまーす！」
「柊は歌が上手いのに、歌うことを嫌うからね」
「そうね、自分を出すのが苦手なものですから」
歌詞割を見て、ソロパートがあることにも凹む
しかも1番にあるから、今後終演するであろう
音楽番組でも振られてしまう……
「1番から俺の歌割り消してくれ……」
「え？それは無理」
「最近、翔太俺に当たり強いよね、なんかした？」
「してない」
「ほらほら！翔太も柊も！ダンスレッスン行くよ！」
亮平が2人の肩を叩く。
今日から忙しい日々が続くのだろう。
また、合間を縫ってお誘い頂いたコレクション参加して……。
忙しい方が余計なこと考えなくていいから、それはそれでいっか。
「ここの、今、ラウールがやってるsi-は
今後ライブとかでカメラさんが誰抜くか遊び出来そう」
「いいね〜！ライブならでは！！」
「音楽番組では、ひたすらラウール抜いてもらおう」
「緊張する〜！！」
一通りふりが頭に入って、個々に練習を繰り返す
「舘さん、柊、ちょっといい？」
「ん？」
「どうしたの？」
「ここの、アクロこのヒーロー的な感じの着地にしたいんだけどどうかなって、話してて」
「なるほどね、１回照の形見てもいい？」
「うん、見てて」
各自のここをこうしたい、とか
アクロバットが多いから調整があらゆる所で行われている
「4人でここ回るから同じ方面じゃなくて
センターあけるなら、ひし形隊列のハスで飛ぶ方が綺麗じゃないかな？」
「なるほど、１回やってみよう」
10人いるからこその、被り
見せたい場所のアピールの高さ、
色々気にするところも多い
「今のめっちゃ綺麗だった！」
「ほんと？」
「それなら、視線も手前から奥の2人で歌うところに移動しやすいからいいかも」
最後の大サビ前だから、盛り上げていきたい場所
メンバーからの目を借りて、華やかにされどシンプルに。
「じゃぁ、休憩挟んでから１回通してみよっか」
「おー」
フロアに大の字になっている大介
談笑する人達、ふと気になって辰哉に声をかけた
「腰、やってない？」
「ん？まだ平気よありがとう」
「お大事にね」
「あんがと」
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作者名：りんご | 作成日時：2023年2月16日 10時
