Dグレ ー二番目の恋達ーThe second loves 第3夜

試着完了 ページ16

数秒後…



『コーディネート、終了』

「ん？終わった？」



どんな服になったか確認しようと身体を見ようとすると、そんな暇もなく外にペッと吐き出された。



「わっ！」

「うお！？」



地面に激突する前に、ラビが私をキャッチする。



「あ、ありがとラビ…」いてて

「お…A、もしかしてそれ日本の服さ？」

「ん？」



ラビに言われて身体を見ると、確かに私の身体には着物が着せられていた。



「うわ、ほんとだ」

「……」

「ふぅん、レトロな柄で…いいなこれ」



基本黒色で、レトロな柄が組み込まれた、教団アレンジって感じだ。ラビのもだけど、あのロボ中々いいセンスしてる。



「あ、ラビありがと、降ろして大丈夫だよ」

「……」

「…ラビ？ラビー？おろして〜？」

「ハッ！お、おう！」



私を見て停止するラビの顔の前で、手をヒラヒラさせると、我に返ったのか慌てて私を降ろしてくれた。



「わぁ…すごくキレイね！」

「ん、そうだな！良い布だし、柄も綺麗で…」

「そうじゃなくて、Aが！」

「は？私？」

「そうよ！よく似合ってる！」

「…そうか…？」



綺麗って言われても…いや確かに着物は綺麗だけど…日本ではいつも着てたし、あまり和服が似合うかは考えた事無かったな。



「ラビはどう思う？」

「うぇっ、お、俺！？」

「うん俺」

「そ、そうさね、似合ってると思うさ！」

「そっか…良かった。コムイは？」

「うんうん、とっても似合ってるよ！！さすが僕の作ったコムリン5！！サイズもセンスもバッチリだね！！」



そう言うとコムイはコムリンを愛おしそうに撫でた。コムリンも主に撫でられて嬉しそうだ…



「さぁお次はリナリーだ！！コムリン5、丁寧に頼むよ！！」



コムイに指示されたコムリンは、先ほどの動きとは打って変わって優しくリナリーを抱き上げた。おいそれ私達の時にもしろよ。



「えっ！？に、兄さん、大丈夫なの？！」

「僕を信じるんだリナリー！大丈夫、リナリーの服は僕の特別仕様になってるから、とびきり可愛くなるはずだよ！！」

「そこじゃないぞコムイ」



そして残念ながらリナリーもコムイの餌食になり連れてかれた。

数秒後、試着室からそっと降ろされたリナリーは、



「兄さん、これ…」

「ドレスだよ！チャイナドレス！いやー大人になったリナリーのチャイナ姿、ずっと見たかったんだよ〜♡」



そう、中国のドレスを着ていた。
身体のラインがよくわかるタイプの。

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