▽Different ページ26
ごめんなさい。
たったそれだけの一言が言いかけては飲み込んでの繰り返し。
喉のすぐそこまで出かけているのに、思い通りに声は出ない。
心を完全に開けていたと思っていたのに、実際には未だ警戒心が解けていないという現実を突き付けられ、自分自身にショックを受ける。
時が経つほどに重くなっていく空気と、何も言わない私に段々と困惑していく天宮さんの表情。
「ごめん…嫌だったよね、ごめん」
天宮さんは少しづつココアを飲みながらそう何度も謝った。
違う、そうじゃないんです。
嫌だった訳ではなくて、単純に怖くなってしまっただけで。
天宮さんは悪くないのに。
そんなことは言えないまま、天宮さんのマグカップのココアは着実と減っていく。
つられるようにマグカップに手を伸ばした私は少しココアを口に含んで飲み込む。
喉を通る甘い味に心を落ち着かされて、留まっていた言葉はすんなりと出てきた。
『ごめんなさい、天宮さんは悪くないんです』
「でも、僕が急に腕を…」
『それはそうですけど…私が勝手にびっくりしすぎただけなので』
力の抜けない頬は上手く上がらないものの、口角を必死に上げて笑ってみせた。
「…そか、……落ち着いた？」
『はい、なんとか』
事実、最初よりも落ち着きを取り戻していた私はココアをぐっと一気に飲み干してマグカップをテーブルに置いた。
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まか@書き方迷子(プロフ) - 褓さん» ありがとうこざいます頑張ります！(笑) (2020年3月14日 22時) (
レス) id: 840e879cf9 (このIDを非表示/違反報告)
褓(プロフ) - つい先程読み終わりました！笑 続編の更新をも気長に待ってますね！ (2020年3月14日 22時) (レス) id: 8689638df7 (このIDを非表示/違反報告)
まか@書き方迷子(プロフ) - 褓さん» コメントありがとうございます！ それは良かったです…。続編もよければ読んでいただけると嬉しいです！ (2020年3月14日 22時) (レス) id: 840e879cf9 (このIDを非表示/違反報告)
褓(プロフ) - 初めまして、コメント失礼致します。。久しぶりに小説読んでキュンキュンしました（ ; ; ）2人の初々しさが堪りませんでした…！！ (2020年3月14日 22時) (レス) id: 8689638df7 (このIDを非表示/違反報告)
まか@書き方迷子(プロフ) - Noel*26さん» 天月くんなら娘溺愛して甘やかすやろなぁ…っていう偏見で、普通の“ちゃん”より“ちゅわん”のがしっくりくるなって決めつけました(笑) ありがとうございまぁあああぁあぁぁぁぁぁぁあth (2020年3月6日 21時) (レス) id: 840e879cf9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まか@書き方迷子 | 作成日時：2020年1月2日 10時
