▼Uttering ページ21
緊張感と同時に溢れ出てくる熱。
たった4文字の言葉なのに、ここまで脳を翻弄されるまでのものとは知らなかった。
突然Aさんが発した 好きです の言葉。それは、僕が今貴方に抱いている感情と同じものということでいいんでしょうか。
少しだけ、余裕を持ってもいいですか。
「ねぇ、Aさん」
『どうしました？』
先を歩いていたAさんはくるっとこちらを振り返り、僅かに首を傾げて返事をした。
「僕も好き」
『…え、……』
戸惑いや驚き、羞恥心も混ざっているのかほんのりと赤い顔をしたAさんは可愛らしかった。
「だから」
再度話を続けた僕に向き直して、Aさんは言葉を待っている。
「これからも、僕と隣で歩いてくれないかな」
状況に追いついていないのか、わたわたと焦っている様子のAさんは、次第に把握したのか僕を1度見てから視線を逸らした。
『もちろん、ですよ』
先程よりも赤い顔に、僕も顔に熱が集まるのを感じながらそっと、壊れ物を扱うように頭を撫でた。
完全に警戒心が解けていないのかびくっと大きく肩を揺らして、それでも僕の手を受け入れてくれたことに喜びを感じながら少し撫でてすぐに手を離した。
『ごめんなさい…私』
「気にしないで、僕も一緒」
普通とは違うかもしれない。
普通のカップルが普通にすることが、僕達には到底出来ないことかもしれない。
それでも、決めた。
僕は、この人と過ごしていく。
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まか@書き方迷子(プロフ) - 褓さん» ありがとうこざいます頑張ります！(笑) (2020年3月14日 22時) (
レス) id: 840e879cf9 (このIDを非表示/違反報告)
褓(プロフ) - つい先程読み終わりました！笑 続編の更新をも気長に待ってますね！ (2020年3月14日 22時) (レス) id: 8689638df7 (このIDを非表示/違反報告)
まか@書き方迷子(プロフ) - 褓さん» コメントありがとうございます！ それは良かったです…。続編もよければ読んでいただけると嬉しいです！ (2020年3月14日 22時) (レス) id: 840e879cf9 (このIDを非表示/違反報告)
褓(プロフ) - 初めまして、コメント失礼致します。。久しぶりに小説読んでキュンキュンしました（ ; ; ）2人の初々しさが堪りませんでした…！！ (2020年3月14日 22時) (レス) id: 8689638df7 (このIDを非表示/違反報告)
まか@書き方迷子(プロフ) - Noel*26さん» 天月くんなら娘溺愛して甘やかすやろなぁ…っていう偏見で、普通の“ちゃん”より“ちゅわん”のがしっくりくるなって決めつけました(笑) ありがとうございまぁあああぁあぁぁぁぁぁぁあth (2020年3月6日 21時) (レス) id: 840e879cf9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まか@書き方迷子 | 作成日時：2020年1月2日 10時
