▼Tension ページ15
何話せば良いのやら。
女の子と縁がなかったこの僕。勿論デートやらにも詳しくない。デートを超えた晩飯とその帰り(しかも徒歩)を2人きりでいる。
相談しとけばよかったぁ…。
そらるさんに相談していなかったことを若干後悔しつつ、今更遅いと開き直る。
『…あの』
「、はい！」
話しかけようとしてAさんから声を掛けられたので少し動揺しながら返事をした。
『とっても、楽しいです』
頭の中ははてなマークで埋め尽くされる。
『天宮さん…とても楽しい方で、なんというか……安心、できます』
顔の向きは変えずに少し瞼を伏せながら、薄く微笑んでAさんはそう言った。
「…僕も」
『え？』
「僕も、Aさんと一緒にいる時間、好きです」
顔を傾けてAさんの方を見ながらそう言うと、照れたように笑って、弾むように歩き始めた。
__
『私…ここで大丈夫です。ありがとうございました』
「あ、え送っていきますよ近いし」
『え…でも』
「大丈夫ですよ」
ほら、と説得するように歩を進めた僕に着いてきながらまたAさんは歩き始めた。
『あの…』
「あ、ここですか？」
『……はい』
「そっか…寂しいなぁ……。また、会ってご飯でもしましょう？ しばらくは多分あそこのカフェいるんで。お昼休憩にお話でも。ね？」
半ば強引に圧をかけてしまった感じがして自分自身に嫌気がさしたものの、ここで別れただけじゃきっとこれから先連絡が取れるかどうか危うくなる気がして、“連絡先を交換している”という事実を念押しした。
「じゃあ、また…」
『はい、また』
お互いに微かに手を振って、真反対の方向に体を向けた。
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まか@書き方迷子(プロフ) - 褓さん» ありがとうこざいます頑張ります！(笑) (2020年3月14日 22時) (
レス) id: 840e879cf9 (このIDを非表示/違反報告)
褓(プロフ) - つい先程読み終わりました！笑 続編の更新をも気長に待ってますね！ (2020年3月14日 22時) (レス) id: 8689638df7 (このIDを非表示/違反報告)
まか@書き方迷子(プロフ) - 褓さん» コメントありがとうございます！ それは良かったです…。続編もよければ読んでいただけると嬉しいです！ (2020年3月14日 22時) (レス) id: 840e879cf9 (このIDを非表示/違反報告)
褓(プロフ) - 初めまして、コメント失礼致します。。久しぶりに小説読んでキュンキュンしました（ ; ; ）2人の初々しさが堪りませんでした…！！ (2020年3月14日 22時) (レス) id: 8689638df7 (このIDを非表示/違反報告)
まか@書き方迷子(プロフ) - Noel*26さん» 天月くんなら娘溺愛して甘やかすやろなぁ…っていう偏見で、普通の“ちゃん”より“ちゅわん”のがしっくりくるなって決めつけました(笑) ありがとうございまぁあああぁあぁぁぁぁぁぁあth (2020年3月6日 21時) (レス) id: 840e879cf9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まか@書き方迷子 | 作成日時：2020年1月2日 10時
