逆デリヘル呼んだら三途来た【三i途i春i千i夜】

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「裏切り者には梵天の鉄槌だよなァ？？？俺らに合わねぇならアイツも死体で決まりだなァ！？」



　オレにはこれぐらいしか今アイツを追い掛ける言い訳が出来なかった。かなり見苦しい。

　今連れ戻さないでいつ連れ戻す？次会った時に結婚してたら？人妻になってガキこさえてたら？考えるだけで発狂しそうになる。絶対認めねぇ。

　さっさと行って、この際嫌われてもいいから、いやよくないそんなの王に捨てられるのと同じだ、死ぬ。とにかく何がなんでも連れ戻そう、と事務所を出ようとすると、蘭が俺の考えてることを分かった顔をしながら、肩に手を置く。




「オレらも行ってやろうか？拷問器具持ってくぜ？」
「ンなもんいらねえ。オレ一人で行く邪魔すんな」



　振り返りもせずに、手を振り払って銃の弾は1つだけ入れて、GPSで今どこに居るか探す。それなりに遠いAの家だ。GPSをつけてるのは、仕事のときも楽なんだがそれがラブ／ホ街だったときは発狂した。相手のクソ豚もほとんど殺した。


　車ブッ飛ばして路駐して、どう入るかそもそもAの部屋番号もどうするか考えながら入口のほうを張り込めば、一人男が来るのに目がついて車から降りてソイツの後ろをつけていく。



「ご連絡ありがとうございます。触っていいとも♡のアイトです、Aさんお間違いないですか？」



　何が触っていいとも♡だ、殺すぞ。テメェみたいなドブ触ったら、Aが穢れる。今すぐにでも撃ち殺しても可笑しくないところをオレは抑えて、ソイツの後をつけてエレベーターが閉められる前にこじ開けて、男に銃を突きつけ、部屋番号を聞き出しから口止め料の札束投げ付けて帰らせてやった。



「クソｯ、オレがいるのにデリ呼んでんじゃねぇよ」



　付き合ってもねぇけど。それに二人で酒飲むことはしばしばあった。が、一度もオレとAは身体の関係を持ったことがねぇ。そもそも嫌われてんのオレなんじゃねぇかと思い始めてきた死にたい。勝手に自己嫌悪に陥っていりながらとそうこうしているうちにAの家まで辿り着く。建前は裏切り者の処分だ、スーツの内ポケットから銃を出して、インターホンを押す。またAを連れ戻して、愛しい顔が見られると思えば口の端がつり上がった。
　ゆっくり戸が開けられると同時にまるでオレは徒競走でもするかのようにスタートを切るために銃を天に向けてぶちかました。



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