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ぴちゃ…と小さく水音が部屋内に木霊する。
私の口内を貪る様な熱い彼の舌は如何すれば私が抵抗出来ないか知っている。
歯列をなぞり、舌を執拗に絡め、長く細い指で首筋を撫でる。
もう片方の手だけで私は砕けそうな腰を支えられている。
太宰「一体、何をしていたのだい?」
唇を離し、一泊置いて治は云った。
『何もしてない、仕事の話だよ。』
太宰「こんなに彼奴の香水の移り香が香る距離でかい?」
『中也は仕事終わりだったから。』
その名前を口に出した瞬間、しまったと後悔した。
姫抱きの様に抱えられ、寝台に投げられる。
治はすぐに私を組み敷くとシャツの釦を一つ外して鎖骨に舌を這わせた。
『…んっ……お、さむ………』
太宰「君が悪い。」
そう云うと、一ヵ所に吸い付いて、痕を付ける。
太宰「君は私のモノだよ?」
『ええ、そうよ。』
再び貪る様な接吻を交わす。
力が入らないほど実の兄に溶かされ、快楽に溺れかけている私は異常だろう。
だって、仕方ないじゃァないか。
太宰「愛してるよ、A」
『わた…し、も愛してる。』
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玉子焼き(プロフ) - 光落ちでお願いします (2019年7月4日 21時) (レス) id: 5ea9416d9b (このIDを非表示/違反報告)
ルフレ - 初コメ失礼します!!光落ちでお願いします! (2019年6月20日 7時) (レス) id: 6e8a9f431b (このIDを非表示/違反報告)
こん。(プロフ) - 闇落ちでお願いします! (2019年6月20日 6時) (レス) id: d886d50175 (このIDを非表示/違反報告)
二次元好きのAlice(プロフ) - 光落ちでお願いします!!この作品好きなのでこれからも応援してます! (2019年6月19日 23時) (レス) id: dae695a2d7 (このIDを非表示/違反報告)
ひね(プロフ) - 初コメ失礼します!!闇落ちがいいです! (2019年6月19日 23時) (レス) id: af86408722 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:緋月 | 作成日時:2019年3月21日 7時