【deltarune】クリスｻﾏで短編集

3　成長パロ ページ4

朝起きると、昨日、自分よりも先に寝ていたAは隣に居ない。その代わり、キッチンの方からココアの香りがする。
　大学を卒業してから自分は母校の教師になって、マンションの一室を借りてAと一緒に暮らしている。
　家に帰って、ご飯を食べて、彼女とすることをしたら軽くシャワーを浴びて寝る。ここ最近はこんなことの繰り返しだ。でも、とても幸せ。
変わらない日々が、変わらない幸せが、とてつもない安心感をくれるのだ。もちろん刺激が無いと言うのも退屈だが、これはこれでいい。

「おはよう、ねぼすけさん。これから起こしに行こうと思ってたんだけど、その必要は無いみたいだね。」

　そういうと最愛の君は目を細めて柔らかく笑う。
自分しか知らないAの表情。

「おはよう。A。」

「じゃあ早めにそこのシリアルとココア飲んじゃってよ。昨日は誰かさんのおかけでやらなきゃいけないことほぼ後回しにしちゃったんだし。ねぇ？クリス？」

　今日、初めて名前を呼んでくれたと言うのにこんなに責め立てられている。まぁ、悪いのは自分だけれども。

「…それは悪かったと思ってる。でも、Aも結構いい感じだっ「ふーん？」……」

「言い訳はしない！でも自分の非は認めたね。偉いよ。」

　そう言ってAは自分のほっぺにキスをした。やばい、かわいいな。やばい。

「…クリス？」

　半笑いで君は指摘してくれた。ほんとにごめん。

「とりあえず、早く食べちゃって！早く掃除機かけたいの！ホコリが舞ったら嫌でしょ？」

「うん、わかったよ。」

　それからはすぐに食べ終わらせて、パジャマを脱いで、シャツとスラックスを履いて、Aが留め忘れたボタンを留めてくれて、靴も履き替えて。時間はもう七時半。

「それじゃあ、いってらっしゃい。クリス。」

「行ってきます。A。愛してる。」

「私も、愛してる。」

　今日も幸せな気持ちで家を出る。

「おいクリスーって、オマエ大丈夫か？最近ずっとそんなんだぞ？」

「大丈夫だよスージィ。今日もステキな日だね。」

「まぁ、そうだな！」

　 今日は ステキな日だ。

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