9 嫉妬されたい2-1 ページ19
<私には、大好きな彼氏が居ます。だけど、彼氏はちょっぴり嫉妬深いので、彼以外の男の人とは喋れません。
そのせいで、父とは少し良くない関係になってしまいましたが、かわいいかわいいクリスの為なら、そのくらいへっちゃらです。クラスの男子はというと、私はそこまで他人と関わり合うタイプでは無いので、口数が減っただけで、特に問題ありません。
だけど、ノエルと勉強していると、必ずバードリーが付いてくるので、ノエルに手伝ってもらっての意思疎通をしなくてはならなかったのですが、最近それも禁止事項に加わってしまいました。なので、ノエルから遠回しにこっそり伝えてもらうことしかできなくなり、近くにいるのに疎遠みたいです。
全然悲しくなんて無いですよ。だって、ちゃんと言うことを聞いて従順になれば、クリスは私にだけ、にっこりと笑いかけてくれるんですから。あの彼の素敵な笑顔を共有する相手が居ないのは、少し淋しいですが、クリスは私の淋しさだって、私の知らないすごいことをやって、全部埋めてくれるんです。私は幸せなんです。>
「…ねぇ、大丈夫なの?わたし、心配なの。最近のあなたは、なんだか」
「A。」
「なぁに?クリス?」
「……どうしてなの…?」
どうしてもこうしても、私の中の最優先事項はクリスなの。ノエル、あなたの事はもちろん大切に思ってる。だけどね、クリスの方が大切なの。後にしてね。
「A、着いてきて。」
「もちろん!」
言葉と言う名の見えない首輪は、愛情で形作られている。これを感じる度、幸せな気持ちになる。
物置きの中、不思議な世界。少し前にクリスが教えてくれたこの世界。ほんとはスージィとふたりだけの約束だったらしい。だけど、私にも教えてくれた。ふたりの間に、隠し事は無しって証拠。スージィには悪いけど、この背徳感がたまらない。
ああ…やっぱりかっこいいな…普段とは全然違う色味のクリス。銀色の鎧とピンクの生地に影が青く映るマントを身に纏った青色の彼は、格好良くて素敵で仕方がない。
「あ!いらっしゃい!クリス!あー………」
「……」
男の人と喋るのは禁止だから、笑いかけることしかできない。けど、ラルセイも笑い返してくれる。どこか困ったような、そんな笑顔で。
「やっぱり変だよ…目を覚まして…」
ごめんねラルセイ…
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椛(プロフ) - うわあああああ更新ど忘れしてツイッターで延々と妄想を垂れ流す日々を送っていましたごめんなさい (2月4日 15時) (レス) id: 3e2118f313 (このIDを非表示/違反報告)
椛(プロフ) - オンブルさん» ほんとにごめんなさい。変換ミスきもすぎ。親指恨みます。ほんとにありがとうございます。 (1月7日 23時) (レス) id: 3e2118f313 (このIDを非表示/違反報告)
オンブル(プロフ) - 椛さん» いえいえ、あとそのあとクリスが夢主を呼び止める時もミツノになってますね…すみません、今気づきました! (1月7日 23時) (レス) @page15 id: 8c99440ad0 (このIDを非表示/違反報告)
椛(プロフ) - オンブルさん» バカ恥ずかしいです。修正してきました。ありがとうございます。全世界に醜態をさらすところでした。 (1月7日 16時) (レス) id: 3e2118f313 (このIDを非表示/違反報告)
椛(プロフ) - オンブルさん» ほんとだ、自分で見てる時の名前です。変換ミスしましたごめんなさい。 (1月7日 16時) (レス) id: 3e2118f313 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:椛 | 作成日時:2023年12月17日 23時