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9 嫉妬されたい1-1 ページ17

最近、クリスと付き合ったはいいものの、今まで好き好き心の中で思いながらノエルと影から眺めてばっかりだった私は、彼氏との距離感が掴めないでいる。
 普段から気配を消しつつ生きてる私が彼と堂々と一緒に歩くだなんてつい先日まで頭の中で展開される理想の私とクリスの妄想の話だったし。

「おはよう、A。」

 明らかに私にだけ対応が違う。恐ろしい。心臓に悪い。色んな意味で。

「オッ、オハヨウゴザイマスクリスサマ…」

 緊張しておかしな喋り方になる。クリスは怪訝そうな顔をする。
今日が休みの日だったら、どれほど良かっただろうか。ずっとそんな事を考えている。
ベッドに寝転がりながら何も考えずゲームをピコピコいわす方が、今よりかは気が楽だろうな。
 だがしかし、今日は学校があって、今はクリスと会うことは避けられないのだよA。諦めろ。このまま恥ずかし過ぎるか幸せの過剰摂取で急逝するほか無い。

 …さっきから凄い後ろから視線を感じる。
チラっと振り返るとクリスがこっちを見ていた。いつもと変わらず無表情に見えるものの、なんだか機嫌が悪そう。
 適度に板書を書き写しながらそんな事を考えていると、今度はもっと凄く視線を感じる。
もう一度振り返って見ると、スージィもこっちを見ていた。口パクで何かを言っているみたい。自分の首の後ろ?を指さしている。私に何かついてるのかな?
 そう思って首の後ろあたりを触ると、羽がついていた。青色の、たぶんバードリーの羽だ。朝ぶつかったから、その時ついたのかもしれない。
 ただ、これが見方によっては“そういう風”に見える。ああ、どうせならこれがクリスの毛とかなら良かったのに。
 私はその羽を手に取ると、バードリーに向かって飛ばした。いい具合に刺さったみたいで、気分良さげに朗読をしていたところに水を刺された顔をしていた。愉快。

 そんな面白いこともあり、普段よりもいい気分で終わった授業。私もみんなみたいにチャイムが鳴り終わると同時くらいに教室を出た。今日は特に用事も無いので、早く帰って新チャプターの出たゲームを攻略したいと思っていた矢先…

「A。」

 その声で私は物音一つ立てずピタッと止まる。なぜならその尊い御声を聞き逃さないようにする為。

「どうしたの?」

 平然を装う。

「今から、家来れる?」

「…もちろん!」

 私は喜んで返事をする。

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(プロフ) - うわあああああ更新ど忘れしてツイッターで延々と妄想を垂れ流す日々を送っていましたごめんなさい (2月4日 15時) (レス) id: 3e2118f313 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - オンブルさん» ほんとにごめんなさい。変換ミスきもすぎ。親指恨みます。ほんとにありがとうございます。 (1月7日 23時) (レス) id: 3e2118f313 (このIDを非表示/違反報告)
オンブル(プロフ) - 椛さん» いえいえ、あとそのあとクリスが夢主を呼び止める時もミツノになってますね…すみません、今気づきました! (1月7日 23時) (レス) @page15 id: 8c99440ad0 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - オンブルさん» バカ恥ずかしいです。修正してきました。ありがとうございます。全世界に醜態をさらすところでした。 (1月7日 16時) (レス) id: 3e2118f313 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - オンブルさん» ほんとだ、自分で見てる時の名前です。変換ミスしましたごめんなさい。 (1月7日 16時) (レス) id: 3e2118f313 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年12月17日 23時

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