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7 闇の世界でチルタイムの予定だった(続き) ページ14

それからというもの、Aのあの顔が頭から離れなくて、何をするにも本腰を入れられない。ゲームでさえも。

 Aにスマファイをしようと誘われたときも、その状況がAの家で、自分の隣にAがいて、そのAがあんな顔をするって事を考える度気が散って仕方がない。
 でも、Aは純正のコントローラーを色違いで3つも持ってることにはなんとなく羨ましくて腹がたったので絶対に負けたりはしなかったけど。
ムキになって余計空回りしてあっけなくやられてしょんぼりするAは可愛かった。

 とにかく、表情豊かで誰とでも仲良くできてしまう、Aとはゲーム以外ではほとんど関わる部分のない僕ですら、そこそこ色んな表情を知っている自信があったのに。少し悔しい気持ちと、もっと知りたいって気持ちが絡まっている。
 何をしたらもっと違う顔をするだろうか、何をあげたらどんな顔をするだろうか。それを知りたくていつもおこづかいはチョコを買うのに全部使ってしまっているのにチョークなんか買ったりして。普通に考えたらチョークで釣れるわけがないのに。スージィと一緒に食べたけど。

[ガチャ…]

「お、お邪魔します…?」

 心臓が跳ね上がって死ぬかと思った。

「………A…?」

 赤っぽくなって服もいつもと違う感じだけど、間違いなくAだ。この僕が見間違うはず…ない…けど、返事はこない。

「A、だよね…?」

「アッハイその通りでございます。」

 どうして急に敬語になったのかはわからないもののあっているらしい。僕の目に狂いはなかった。

「……僕のこと、わかる?」

 一応確認だ。知らない人に名前を知られているのは気味が悪いと思うし。

「あ、うん…クリス…だよね?」

「わかってたんだ…ならよかった…」

「ラルセイから聞いてはいたんだけどね、ちょっとびっくりしちゃって。」

「ラルセイにここを教えてもらったの?」

「うん。そう。アルフィー先生に雑用を頼まれて、ノエルもいないから私一人で物置きに入る事になって…気がついたら知らない場所で、ラルセイに助けてもらって、ノエルもここにいて」

「ストップ。」

 もしこれが本当なら、まずい。相当に。

「え?」

「ここに、Aだけじゃなくて、ノエルも居るって?」

「!うん、今はスージィの部屋に」

「今すぐスージィの部屋に行こう」

「え?あ、うん。わかった…?」

 まずい。ノエルには夢と言ってあるので相当まずいのだ。

7 闇の世界でチルタイムのはずだったのに!(続き)→←7 闇の世界でチルタイムの予定だった(逆視点)



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(プロフ) - うわあああああ更新ど忘れしてツイッターで延々と妄想を垂れ流す日々を送っていましたごめんなさい (2月4日 15時) (レス) id: 3e2118f313 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - オンブルさん» ほんとにごめんなさい。変換ミスきもすぎ。親指恨みます。ほんとにありがとうございます。 (1月7日 23時) (レス) id: 3e2118f313 (このIDを非表示/違反報告)
オンブル(プロフ) - 椛さん» いえいえ、あとそのあとクリスが夢主を呼び止める時もミツノになってますね…すみません、今気づきました! (1月7日 23時) (レス) @page15 id: 8c99440ad0 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - オンブルさん» バカ恥ずかしいです。修正してきました。ありがとうございます。全世界に醜態をさらすところでした。 (1月7日 16時) (レス) id: 3e2118f313 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - オンブルさん» ほんとだ、自分で見てる時の名前です。変換ミスしましたごめんなさい。 (1月7日 16時) (レス) id: 3e2118f313 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年12月17日 23時

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